短編2
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パンチマシン

子供の頃に体験した話です。

小さいころ、団地に住んでいたのですが、隣接した商業用施設にはゲームセンターがあり、小銭を握りしめて友達と一緒に遊びに行くのがいつも楽しみでした。

私たちの中で特に流行っていたのはパンチマシンでした。対戦相手を選んでからグローブを手につけてからパンチするのですが、一番強いのはサイボーグかロボットか何かでした。

もちろん子供では倒せるわけないのですが、それでもみんないつかは倒せるだろうと挑み続けました。

そんなある日、目の前で一撃でサイボーグかロボットかわかりませんが、最強の敵を倒したおじさんがいて感動しました。一体どんな人なんだろうと思った私は友達と一緒にその人の後をつけることにしました。

おじさんについていくと公園につきました。おじさんは床に座るとひたすら待ち続けます。おじさんの近くに置かれた段ボールには「殴られ屋3分1000円当てられたら2000円あげます」みたいな事が書かれていました。

私たちはお金が二倍になるぞと感動したのですが全員の手持ちをあわせてちょうど1000円くらいだったので、近くにいる強そうな人に渡すことにしました。

ちょうど近くには強そうなおじさんがいたので、私はお金を手渡して頼みました。

強そうなおじさんは何も言わず、無言で1000円分の小銭を受け取ると、殴られ屋のおじさんの目の前に立ちました。

そのまま、殴り始めるのかと思ったら、強そうなおじさんは殴られ屋のおじさんのからだをすり抜けました。その直後、殴れれ屋のおじさんはその場に倒れてしまい、強そうなおじさんは消えてしまいました。

友達が「死神を助っ人にするなんてさすがだね」と私を誉めました。

しばらく優越感に浸りましたが、1000円は戻ってこず、2000円ももらえなかったので、みんな悲しくなりました。

Concrete
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