中編3
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トイレの女子高生

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私が高校生の時の話。

私の通ってた高校は80年くらいの歴史がある女子校で、いわゆる「大和撫子」みたいな精神を大事にしてるとこでした。

だから茶道とか華道とか書道の授業まであったんですが、この高校は昔から「幽霊少女」の話がありました。

なぜ昔からあったのかと言うのを知っていたのかですが、私のこの高校は私の母も卒業した高校でした。

(結構、親子2世代や3世代で通うのが普通な所でした。)

そして、この幽霊少女のことは母も知っていました。

実際に母も学生時代に見たそうです。

母の話も気になるとは思いますが、今回は私の話をさせてらいます。

ある放課後の日でした。

私と私の友達A、B、Cと一緒に教室に残っておしゃべりをしていました。

私はトイレに行きたくなって、この当時は連れションが普通にあったので、ノリでCを誘って一緒にトイレに行きました。

この時、他の教室に生徒はいたのですが、廊下を歩いていたのは私たち2人だけでした。

この学校はつい最近に建て替えをして、とても綺麗になっていたので、トイレもとても綺麗でした。

トイレは普通のどこにでもあるトイレで、個室が向かい合った形で5個、ひとつが清掃用具入れでした。

入口はひとつで、洗面台の横に(身だしなみを気にしろ)という意味で大きな全身鏡がありました。

私は流し台にCを待たせてトイレを済ませ、私が出た後にCは「私もトイレするわ〜」と言って個室に入りました。

そしてCも出てきて、さぁ戻ろうと思い私は先に出口の方に行き、Cが手を洗って出てくるのを待っていました。

Cが出てきて手を洗ってこちらに向かってくるのが見えたので、何気なく廊下の方を向き、またCの方を見ると、Cの後ろにある全身鏡の前で、二つ結びをし、私たちと同じ制服をきた女の子が身だしなみを直していました。

ですが、私とCが入った時に誰も入って来た覚えはなく、私はCに「誰か入ってたっけ?」と尋ねると、Cはそれを否定した後で、「でも隣のトイレの扉しまってたよね」と言い

「ちらっと見えたけど誰か鏡の前にいたよね」と言うのです。

私もその子のことを見たので、私たちは確かめようと言うことでCを入口に立たせ、私がトイレを1個ずつ確認しました。

案の定、誰もいなかったのです。

Cにも確認しましたが、誰も出入りはしてませんでした。

私は、入学する前に母から聞かされたこの学校の幽霊少女のことを思い出し、Cに「出たよね、、、、?」と言い、それに対してCも頷きました。

その時、誰もいないはずのトイレから突然流れる音がして、怖さMAXの私たちは走って教室に逃げ、AとBに事の顛末を伝え、4人で職員室に行き、仲良い先生に同じことを話しました。

そして、先生からかえってきた返答は

「この学校には幽霊などいません。早く帰りなさい」

でした。

なぜか、私たちの通っていた高校は学校の怪談というのを酷く嫌がり、生徒がその手の話をすると怒られるのでした。

家に帰り、母に話すと

「ああ、また出たんだね」

と言い、その時、やはり母が学生時代に見たものと同じものを見たんだと思いました。

母が昔、先輩から聞いたところによると

その少女は昔この学校に通っていたのですが、途中で病気になり、学校に来れなくなってしまい、雨の日に亡くなった子だそうです。

なのでこの学校は雨の日になると校門前に女の子が傘をさして立っていたりすることもあるそうです。

そして、この亡くなった子がいるのは事実で、先生の1人が「かなり昔この学校に通っていた子が病気でなくなり、その子の弔いのために茶道室に仏像を置いた」

と授業中の余談で話をしており、実際にその仏像も残っています。

全て事実です。

ちなみにそれ以降、小さい頃から備わっていた私の霊感はかなり上がり、たまに見えなくていいものが見えたり感じたりすることがありますが、ハッキリと見てしまったのはあれが最初でした。

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