短編1
  • 表示切替
  • 使い方

目の記憶

雨の夕方

nextpage

私は帰宅途中に肩を叩かれ、

nextpage

ふいに後ろを振り向くと同時に目に鋭い痛みを感じ、我にかえったときには

nextpage

立ちすくみ、手を真っ赤にして右目を抑えた自分がいるところまでしか覚えていない

nextpage

入院した私には右眼球が無くなっていた

nextpage

通り魔的傷害事件でやられたのだとスーツの警官は言う

nextpage

現場では、眼球は見つからなかったらしい

nextpage

その日から変な夢を立て続けに見た

nextpage

自分が、見知らぬ男に片手で捕まれ、口に放り込まれる夢である

Concrete
コメント怖い
1
4
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ