短編2
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足音の無い影

話纏まってない上に怖い話?て感じですが書きたくなったので。

自分が小学校の頃に体験した出来事なんですが、

深夜の3時位に喉が渇いて目が覚めたんです。

で、冷蔵庫に飲み物取りに行くのも億劫で、居間にあった急須の冷えたお茶で喉を潤してたんですが、

お茶飲んでたら完全に覚めてしまって、障子は閉まってるけど外の方をぼーっと眺めながらソファーに座ってたんですが、そしたら障子に人影が映ってスーと庭の方に進んで行くのがみえたんです。

遠くの影が映し出された様なボヤけた感じでもなく、それ以前に家は奥まった所に建っているため、障子のすぐ側に居ない限り人影が映る事は無いです。

家の外を深夜に人が彷徨いてるならそれはそれで怖いのですが、違和感を感じたのが、家の庭に向かう居間の前の通路(自分がぼーっと眺めてた障子のあたり)に突貫でスロープがつけられてて、歩くと結構音が鳴るようになってたんですが、その音や、普通に歩く音すら鳴らなかったんです。

それが不気味で怖くてすぐ寝れなかったため、1時間ほど起きてたんですが、人影が一向に戻ってこないんです。

家の庭は基本一本道で(一応子供がギリギリ通れるくらいの隙間はある)、庭の塀は2mほどあるので、戻って来るにしても居間の前を通る必要があるし、塀を越えるにしても音がしない事はまず無いんですが、普通なら1時間経っても影が居間の前を通らないなんてないんです。

ただ、1時間も何も起こらなかった為か眠気が襲ってきた当時の自分は「幽霊だとしても、家の中はご先祖様が守ってくれてるから大丈夫」と謎理論で自分を納得させて眠りについたんです。

まぁ、次の日当然親や兄弟に話したんですけど、夢だろとこれまた当然信じてもらえなかったんですが。。

それで自分の話は終わりなんですが、自分が上京してちょっと経った頃に兄とLINEしてたらいきなり「うちに泥棒入ったかも」て送られてきて、何で普通の会話からいきなり泥棒に入られた話?と思いつつも「何か盗まれたの?」て送ったら、「いや、今庭の方から玄関に向かって人影が」って送られてきて、うわ家の裏から忍び込もうとしてるのかと思ったんですが、続けて「居間の前通ったのに足音がしなかったから普通じゃない」て送られてきて、

それ見た瞬間に昔自分が遭遇した出来事と似てる!と思い「小学校の時同じことあったわ」って送ったら「怖っ」て返ってきてそれでこの話はおわりました。

何でこんなビミョーな話をと思われるかもしれないですが、先程この事を思い出した時に兄は庭から玄関に向けて移動する影を見たと言ってましたが、じゃあ影はいつ庭の方に向かったのかな?と考えると個人的にゾクっとしてしまったからです。

Concrete
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