短編1
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古びれた商店 前編

ゾッとする話だよ☆

私が中学にあがった頃、虫歯になってしまい、放課後、学校近くの歯医者に一人で行く事になった。

その帰りのこと。

その日の治療を終え、外に出ると、辺りはすっかり暗くなり、空にはうっすら星が見え始めていた。

痛みと緊張から解放され、歯医者代のお釣りが余っていたので、途中でお菓子でも買って帰ろうと考えていた。

しばらく歩くと薄暗い細道にぽつんと灯りが見えた。

来る時には気付かなかったけど、そこは古びれた商店だった。

何の気なしにガラガラと硝子戸を開け中に入ると、オレンジ色の電球に煎餅やら醤油やらがぼんやり照らし出されているだけで、人影はなく、シンと静まり返えるばかり。

すみません!

すみません!

身を乗り出し会計台から奥の暗闇に話しかけてみるけど、人の気配すら感じられず、何だか気味が悪い。

置いてある商品も、よくみればホコリかぶった様な、かなり古いものばかり。

やる気があるのか無いのか、それにしても不用心な店だと思いつつ、もういいから家に帰ろうと店を出た。

続きます

怖い話投稿:ホラーテラー ハミーポッポーさん  

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