短編1
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幽霊を信じない友人

先日、人影少ない街の中をフラフラ歩いていると、友人N とばったり会った

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N と私は同じ大学の同級生で、「心霊現象研究会」というマイナーなサークルに所属していた

狭く薄汚いサークルの部屋で、よく心霊現象について語り合っていたものだった

N はどちらかというと心霊現象否定派で、肯定派の私とは、よく大激論になっていた

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N 曰く、、、

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「火の玉?あんなものは、単なる化学現象なんだよ」

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「ラップ現象?あれは、自然現象に過ぎないね」

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「心霊写真のほとんどは、単なるこじつけか、写真の原像ミスだよ」

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このようなことを言うN に対して、私も懸命に応戦していたのだが、何事も理詰めで押してくるN に、当時の私はいつもたじたじだった

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そして、久しぶりに会ったN も昔と変わらず、超自然的なものに対して、全く否定的だった

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その日は街の古びた喫茶店で話をしていたのだが、途中、店内で突然起こった停電にも、

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「こんなことを、霊のイタズラというバカな連中がいるんだよな」と言い、

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目の前のティースプーンがいきなり床に落ちたことに対しても全く動じず、

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「自分でうっかり落としたものについても、ポルターガイストだ、とか言うんだよな」と、鼻で笑っていた

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だから私はあまりに悔しかったから、奴の目の前で、いきなり消えてやったんだ

Concrete
コメント怖い
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@天津堂 様
怖いポチ、コメント ありがとうございます
いやあ、短編は難しいですね

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