短編2
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あの時(後)

続きです

楽しく遊んで…

そこまではよかったのですが、

友達の家から帰る時まだ雨が降っていたのです。

もちろん傘は持って来ていました、

ですが友達の家からわずか10分の距離でも嫌になるような大雨だったので、

なので私はご家族の方に車で送っていただけることになったのです。

友達も一緒に行くと言ってくれたので、

友達の母が運転する車の後部座席に二人で乗り込み、

車で送って下さいました。

発信させてすぐのことです…

雨が激しいので朧げですが、確かに一台自転車が向こうからやって来ているのが見えました。

ちらりとしか見ていなかったのですが、

自転車に乗っている人はずぶ濡れになりながら、俯いて乗っていたのですが。

その時突然、大きな衝撃に襲われました…

自分の体が弾き飛ばされたのが車の外から見える自身と、

乗っていた車の潰れた姿を見て気付きました。

友達とその母を乗せた右側から乗用車が突っ込んで来たらしいと後から聞きました。

…友達の母も友達も大怪我を負いました。

私以上の怪我を負ってしまいました。

しかし…

しかしその事故の直後私は真の恐怖を感じたのです…

すれ違ったはずの自転車の人でした…

髪が異様に長く、

レインコートを着ているので性別もよく確認出来ませんでした。

ですが見たことのある自転車に乗っていました…

お分かりいただけているでしょう…

私が乗り捨てたあのボロボロの自転車に乗っていたのです…

その人は私が倒れている所まで来て…

耳元で囁いたのです…

「いい気味だ…」

…笑いを含んだような声でした、

低い男のような声で確かにそう言ったのです。

そのままそいつはまた自転車に乗りどこかへ行ってしまいました…

幸い友達も友達の母も命に別状はありませんでしたが…

偶然にしてはあまりにできすぎていると感じておりました。

なにせ友達の母から、

相手の車は遠くに見えていた自転車に気を取られてぶつかってしまったと言っていた、

と聞かされたからです…

果たしてありえる事でしょうか……

もし皆様が急いでいる時も、

自転車を盗むということは、くれぐれもおよしになって下さいますよう…

お願いいたします…

長文となり申し訳ありません。

怖い話投稿:ホラーテラー 臨時さん  

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