中編3
  • 表示切替
  • 使い方

ストーカー

これは僕が18歳の時、7年程前に体験した話です。

実際に体験した話なので曖昧な事等が多めですのでご了承下さい。

当時の僕は音楽の専門学校に通っていました。

そこでR君という友達が出来ました。

R君は今もそんな学校があるのかという程にゴリゴリのヤンキー校出身であり、いわゆるV系を目指す周りからも好かれる元気な奴でした。

そんな彼と仲良くなり頻繁にお互いのアパートに泊まったり、夜遅くまで外を遊び歩いたりしていました。

しかしある時R君が泊まりに来る回数が極端に増えたのです。

僕は特に疑問に思わなかったのですが、R君が学校でポツリと僕に言いました。

「もしかしてだけど、ストーカーがいる」

最初僕はそんな事あるのかと思い面白半分で聞いていました。

しかしR君は真剣に元気の無い顔で話します。

R君は2階建てのアパートに住んでいました。

最初の始まりはアパートの前で掃除をしていた30代位の女性に挨拶をした所から始まったそうです。

(こんな人いたかな?)そう思いながら挨拶をし何気なく帰宅。

その日からストーカー行為が始まり、玄関前に立たれる、窓を叩かれる、外に出ようとすると追いかける様な足音が上の階からする。等々信じ難いものでしたがR君の疲れきった表情で嘘では無いと思いました。

その話の後「今日泊まりに来て欲しい、1人じゃ怖過ぎる」と言われ怖い物見たさで2つ返事で泊まりに行く事を決めました。

そして夜、近所のラーメン屋で食事をしR君のアパートへ帰宅。

「風呂入ってくる」R君は風呂場へ行き僕は1人リビングに残りました。

5分位経ったでしょうか、いきなり窓から、

ドンドンドンドン、ドンドンドンドン

と激しく叩く様な音が聞こえました、僕は来た!

と思い少し怖くなりながらも

「うるせーぞ!何やってんだ!」と言いながらカーテンを開けると誰もいません。

あれ?と思い風呂から帰って来たR君にその事を話すと血の気が引いた様に

「そんな事言ったのか」と言われました。

R君の癖にめちゃくちゃ弱腰だなぁと思いつつも、大丈夫だってとR君を元気づけその日は寝ようとした時です。

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

上の階からの足音が急にうるさくなりました。

まるで子供が遠慮なく走り回ってるかの用です。

「これが毎晩なんだよ、今度不動産屋

に電話しようかな。」

そんな事を話て就寝、朝は一緒に登校しました。

それから数日後

またR君から家に来て欲しいと言われました。

しかし彼は酷く疲れきった顔をしていました。

なんでもあれからストーカー行為が酷くなる一方だったとか。

(僕が刺激してしまったからかな)と申し訳ない気持ちもありその日も行く事にしました。

そしてR君アパートへ着いてから1時間も経たない内にピンポーンとチャイムが鳴りました。

(まさかストーカー?)と思いましたが来たのはR君のご両親でした。

どういう事と思いましたが、話を聞くと事情を話した後心配したご両親が駆けつけてくれたみたいです。

「上になんかいんのか、なんもいねぇじゃねぇか」

タンクトップに刺青姿の親父さんがそう言いながらベランダから上を覗きます。

その後、ご両親から感謝の言葉をかけられた後、しばらくRを実家に返すという事でした。

ご両親とR君としばらく話した後に僕は帰宅しました。

1週間位経った位に学校にR君の姿がありました。

僕の顔を見た瞬間申し訳なさそうに言いました。

「ごめん、幽霊だった」

R君は多少霊感があるものの、親父さんはかなり強いらしく、なんでもあの日親父さんが上を見た時首が伸びた女が上から覗き込んでいたそうです。

さらに上の階の物音を不動産屋に言うと、上の階には誰も住んでいないと言う事でした。

その後R君が引っ越してこの話は終わりです。

これが7年程前に体験した話です。

その後R君からこの話をしてくる事は無くなり、この話を話す事はタブーになったので余談はありません。

Normal
コメント怖い
1
18
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ
表示
ネタバレ注意
返信