短編1
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子供のころ和室で、姉弟三人布団を並べて寝てた頃の体験。

子供の頃からトイレが近かった私は、いつものように夜中トイレに起きた。

トイレに行くため上半身を起こして何気なく出入り口に目をむけた。そしてその視線の先に、黒い人影を見た私は驚いて横になり布団を被った。

何じゃあ あれは⁉︎

布団の中でパニックになりながら、それでも見間違いかもしれないと、布団から顔を出し、そっと出入り口を見る。

まだ、おるわっ!

夜の闇よりも更に濃い闇で形作られたその人影は、がっしりしてて男の人のように思えた。

痩せ型の父とは違う。

私は再び布団を被った。

どうしよう。幽霊じゃあ。

私は布団を被ったまま、隣で眠っている姉の身体を揺すった。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん」

影に気づかれないように、小声で呼びかけた。

そんな私に姉は

「うるさい!」

と大声で突き放した。

見つかるじゃん!お姉ちゃんのばかぁ。

私は心の中で文句を言った。

影は出入り口に立っているので両親のところにも行けない。

もちろん、トイレにも行けない。

私は布団を被ったまま、姉に抱きついて眠った。

朝になって汗だくで起きた私は、姉に昨日のことを話した。

姉はうるさいと言ったことに対し、

「知らん。覚えとらんわ」

と冷たく応えた。

多分私の話、信じてない。

あの影、子供が寝とる部屋の出入り口に突っ立って、何がしたかったんじゃろか。

Concrete
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