神御呂司村の怪奇譚 本編3

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神御呂司村の怪奇譚 本編3

『──古来より神御呂司村においてミサゲ祭りという奇祭が行われてきた。

 伝承によれば遥か昔、この村は大飢饉に見舞われた。村の長は飢えに苦しむ村人たちを救う手立てがないか色々と試みたが成功しなかった。日に日に餓死者が増えていく中、村の長は天を仰いで「どんな神様でもかまいません。どうかこの村を、村人たちをお助け下さい」と願った。すると、天からそれを見ていた神が人々を哀れに思い、村の中心に位置する小さな山に降り立った。そして、神は雨雲を呼び出して村に恵みの雨を降らせた。翌日、不思議なことに枯れていたはずの田畑は大量の農作物で埋め尽くされていたという。それからというもの豊作が続いたことで村人たちは飢饉から救ってくれた神を崇め、その神が降り立った山そのものをご神体として祀った。

 

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