中編2
  • 表示切替
  • 使い方

あの女

私は小学四年生のとき、

今住んでいるマンションに引っ越してきました。

そこで実際にあった話です。

私は叔母と似ている体質で

物心ついたときから霊的存在が見えます。

前住んでいたマンションでも見ることがありました。

女の人でした。

当時住んでいたマンションは狭かったので

寝室的な場所で寝転がり

横の方を見ると玄関とリビングを遮る扉が見えました。

その扉は一部がガラスで出来ています。

あれは小学二年生だったでしょうか。

夜中には、めったに目を覚ますことのない私が

珍しく目を覚ましました。

寝返りをうとうと思い

体を横にすると、玄関の前の扉に小さく女の人が映っています。

そのとき私はとくになにも思わず、再び寝ました。

すると次の日から、同じような時間に目が覚めます。

しかも、扉を見るたびに女の人の映りかたが大きくなっていくのです。

そんな状態が二週間くらい続いた頃でしょうか。

その日の夜中も目を覚ましました。

そのときに、いつもとは違う感覚がしたのです。

寝返りをうってみると

いつもは扉に映っている女の人が、私の目の前に立っていたのです。

私はその瞬間気を失いました。

そしてその日から女の人は見えなくなりました。

それから二年たち

そんなこともすっかり忘れていたころです。

四年生になった私は、新しい家の寝室で

家族四人で寝ていました。

その日も変わらず

同じように。

夜中

目を覚ましました。

私は枕元にあったティッシュを取ろうとしたんだと思います。

しかし手を伸ばした所にあったのはティッシュ箱ではなく

あの女の人の顔でした。

しかし前とは少し違った所があり

眼球がありませんでした。

そして笑っています。

髪の毛が私の手まで伸びてきて

手首に絡まり、私は必死で振り払おうとして叫んでいるうちに気を失いました。

そしてさらに一年後の夏休み

五年生になった私は塾に通い始めたのですが

塾の帰りに友達とコンビニに寄り道し、いつもより遅くなってしまいました。

親に怒られると思った私は、絶対に使ってはいけないと親に言われていた近道を使って帰っていました。

そこは沢山の桜の木にギッシリ覆われている道で

街灯は、たまにあるだけでした。

夏の夕方なのにほんとに真っ暗です。

自転車をこいでいると、前を妙な女の人が歩いています。

私はあの感じを思い出しました。

そしてその人を追い越して顔をみると

あの女の人でした。

前のように眼球がなく

私にむかってニヤリと笑いました。

私は怖くなり慌てて家に帰りました。

それから時がたち

私は今、高一です。

あの女の人には会っていません。

ですが、たまにあの感じを思い出すことがあり、ゾッとするのです・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
24500
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ