短編1
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学生の頃

テニスサークルの後輩にかなり臆病な奴がいて、

みんなでそいつにテキトーに作った怪談話を無理やり聞かせて面白がってたんだけど、

ある日その後輩が血相変えて

「先輩達が言ってた赤い目の女が俺の部屋に出た!」

って言い出した。

出るも何も、そもそもが俺たちの作り話なんだから皆笑って相手にしなかったんだけど、

そいつあんまり真剣なんで、今夜そいつの家に行ってみよう

ってなって

急遽その夜は男五人で飲み会になった

夜が更けるといつの間にかその怪談のことはすっかり忘れて、みんなで馬鹿話してテキトーに寝てしまった、

ところが

静まり返った部屋で何か物音がするので目を覚ますと、

薄暗い部屋の中、

なんと後輩の枕元に女が立っている!

女は後輩の頭の真上から後輩を見下げるカタチでジーッと睨んでた。

俺以外にも何人か目撃してたんで、翌朝恐ろしくなって、後輩に昨夜の話を打ち明けると

「なに言ってんですかー、出るなんてうそですよー」

だって

じゃあの女誰だよ!!

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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