短編2
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ソイツ

これは俺がワンルームのボロいアパートに住んでいたときの話し

その日俺は夜中金縛りで目が覚めた

(何だ?)と思いながら目だけで周りを見渡したがなにも居ない(疲れてるんだな)と決めつけて寝ようとしたが眠れない

寝ようとしても寝れない時間を過ごしていたそのとき

ガリガリ・・・ガリガリ・・・

何かを引っ掻く音が聞こえてきた

暫くその音を聞いてると玄関の方から聞こえてることに気づいた

目だけで玄関を見てみると

傷だらけの白い手が玄関の下の隙間から入ろうとしていた

(何だあれ?)と思いながら見ているとソイツは少しずつ部屋の中に入ってきた(冗談だろ)と見ていると

ついにソイツの頭が見えたボサボサの長い髪で女のように見えた

(こっちに来るな)と思い心の中でお経を唱えたその時

『ヴヴゥ・・・ヴアァァァァァ!!』

ソイツが唸り声とも叫び声とも何とも言えない大声を出した

俺は怖くなりさらに強くお経を唱えた

『ヴアァウウ!・・アウアアヴ!!』それに反応したのかソイツもさらに大声あげた、その大声と共にパリンパリンと食器の割れる音、ぐらぐらと地震の感覚が襲ってきた

(誰か助けてくれ!!)と思っていると

『ヴゥゥゥゥアウァァ・・・』

とソイツの声が小さくなって聞こえなくなった

目を開けてみるともう朝だった、あれほど食器の割れる音が聞こえていたのに食器は一枚も割れてなく激しい地震の感覚がありながら電気の紐すら揺れてなかった

あれは何だったのかは分からないし確かめたくもない、俺は今そのアパートを引っ越し別の所に住んでいる

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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