短編2
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流れ亡者

有名な話ですが、サイト内検索掛けたら見当たらなかったので載せます。うろ覚えですが。

何気に既出だったらスマソ。

 ある一人のダイバーが潜水マシンで海に潜ると、海底に三人の人間らしきものが歩いてるのが見えた。

怖くなり急いで海面へと向かったが、途中振り返るとその三人が追いかけてくる。

それは眼球がなく、まるで死体の様。

何とか陸へたどり着き、半ばパニック状態で近くの民家へ駆け込んだ。

「そりゃ流れ亡者だ」

「あんた、エラいもんに遭いなさったな…」

町の人は驚き、ダイバーをある寺へと連れて行った。

 

 その寺は港町を見下ろすように山の上にポツンと建ち、ダイバーはそこで大掛かりなお祓いを受けた。

お祓いが終わると小さなお堂へと連れて来られ、

「ワシらは一緒には居れん」

「一晩の間何があっても声を出すな。お堂の中でじっと隠れてろ」

などと注意を受けた。

「何でこんなとこに一晩いなきゃならないんだ、早く帰りたいのに…」

と思いはしたが、昼間見たものへの恐怖と、町の人達の言い知れぬ勢いと迫力に圧され渋々従った。

その夜

ピシャッ、ピシャッ、

と、水に濡れた足音のようなものが聞こえ、その音は段々近づいてくる。

そして足音はお堂の周りをウロウロ周り始め、やがてお堂を揺らしたり外から壁をバンバン叩いたりした。

ダイバーは恐怖に怯え目をギュッと瞑り、声を出さないようじっとその時が過ぎ去るのを待った。

 朝になり町の人達が様子を身に来ると、お堂の周りや屋根には深海にしか生えない水草が落ちていたり、寺までの道が水で濡れていたりした。

「いいか、あんたは流れ亡者に目を付けられた。

海に潜るとまた流れ亡者が追いかけてくる。

今後は、生涯水辺には近寄らんで生きていきなさい。」

その日を境にダイバーは海に潜るのを辞めた。

怖い話投稿:ホラーテラー パイプユニッシュさん  

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