短編2
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金縛り

私は学生の頃からよく金縛りにあうようになりました。

初めて金縛りにあった時はとても怖かった記憶があります。

学校から帰ってヘトヘトに疲れリビングのソファで寝てしまいふと目が覚めると母親の声、そしてテレビの音が聞こえる。しかし体が動かず声を出そうにも声さえ出ない。その時はそんた経験は今まで一切なかったのでとても怖かった。

それから幾度か金縛りを経験しましたが周りから聞いた話しによれば体が疲れている時に起こり得る現象で珍しいことじゃないよ、と聞き更に幾度か繰り返す度に慣れてきて金縛りにあってもそれ程恐怖心が芽生えることもなくなりました。

しかし、2年前に経験した金縛りは今までのそれとは全く違うもので今でも思い出すと恐怖心が蘇ってきます。

それは2年前にある友達の家で飲み会をした時のことです。その友達の家(部屋)は自宅から離れになっていて私たち友達達のたまり場のようになってました。その日もいつものようにその部屋で友達4人と飲んでワイワイ騒いでいました。みんなお酒も進み一人また一人と酔いつぶれてその場で横になり寝始めました。そしていつも最後に残るのが友人Aと私。そのまま夜中の2時頃まで飲んでとうとうそのAも横になり寝てしまいました。

私は友人4人が寝てる中少しの間一人で飲んでいましたが私いつのまにやら横になり寝てしまいました。

それからどれ位の時間が経ったか定かではありませんが私はある物音で目が覚めました。

その友人の離れの部屋は外観は倉庫のようですが中は一級建築士であるお父さんが設計した立派な部屋なのです。

その音というのが床に張られた木のミシミシという音なのです。実際人が歩くと部屋の床はミシミシと音が鳴ります。

私はその音に気づき目が覚めたのですがまたその時も金縛りにあい、その時は『あれ、また金縛りだ』と思っていたのですがよく考えると私以外みんな爆睡のはずなのに一体こんな時間に誰だろうとちょっと考えました。けれど友人の離れはトイレが無くまた別の離れの亡くなったおばあさんが住んでいた離れにしかトイレがなかった為誰かがそのおばあさんの離れにトイレに行くんだろうと思いました。

そしてそのミシミシという足音は友人の離れの出口付近で寝ていた私の近くまで近づいてきた時には何も不信感も持っていない私は『あぁ誰かトイレに行くんだな』としか思っていませんでした。

金縛り2に続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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