短編1
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「なにか」

私は物心ついた頃から他人には見えない「なにか」が見える。

簡単に言えば「霊」なんだろうが、

別に血だらけとか体の一部がない、といった典型的なものではなくただ普通の姿でそこにいる、といったもの。

なんとなく青白いとゆうか、普通じゃない雰囲気はあるので一目で見分けはつく。

人だったり猫だったり種類も様々。

最初は怖くて親に話したが変な目で見られるだけだったので今は誰にも話していない。

時々自分の部屋にも現れるが特になにかされるワケでもないしほっとけばすぐいなくなるので私もたいして気にしてはいなかった。

でも今私は気がかりなことが一つある。

高校に入ってすぐ、私は彼氏ができた。

最初はそうでもなかったが付き合ってくにつれて彼の束縛はすごくなっていった。

彼はクラスの男子と話すのすら許さなかった。

そして初めて彼の家に遊びに行った帰り道、私は例の如く「なにか」を見かけた。

でもいつもとは明らかに違った。

それは彼と同じ容姿をしていた。

その彼の姿をした「なにか」はその日以来私のそばから消えることはなかった。

彼と別れて新しい彼と同棲してる今も。

私の見ている「なにか」は生きている人間の強い意志なのかもしれない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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