短編2
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先生の話

いつも私達はその国語の先生の授業を楽しみにしていた。

だってこいつ授業中にも関わらず、9割も面白い話をするんです。

今日も楽しみにしてた訳で、何やら先生は怖い話をするみたい。

これは先生から聞いた話です。

ここからは先生の霊体験。

元々俺は見える体質だったみたい。

大学生の時の話。

当時俺はバンドを組んでいた。

学校では珍しく音楽室がなかったんだ。

しかもそこの学校には地下があってね、地下だったら場所にも最適だろうと言う事で、いつもギターの練習をしてたんだ。

夜、解散しようとの事で楽器を片付けてるとみんなそそくさと

「おつかれー」

と言い帰っていく。

先輩は

「お前新人だろ?鍵しめとけよ。」

俺はちょっと苛立っていた。

「あっ、そういえばココ出るよ。おつかれー!」

「ちょっ、先輩!?………

まぢかよ、勘弁してくれよー。」

仕方なく戸締まりし逃げるように鍵をしめる。

が、昔の古い鍵でなかなか閉まらない。

鍵との格闘最中、中から笑い声が。

一瞬手が止まる。

「フフフフフッ」

泣き声よりか笑い声のが恐怖。

中を調べるべくドアを開けた。

真っ暗で何も見えない。

じっと見つけていると、仁平姿の男の子が天井を走っている光景だった。

逆さまになって笑っている。

ドアを閉め鍵を一応閉めていきつけの近くの屋台へさっきあった出来事を話た。

するとおばちゃんが、

「あそこは元々病院やったんよ。あんたが言う地下っちゆうのはね、死体安置所やったと。戦争で亡くなりんしゃった子が出てきたんかもね。」

ゾクッとした。

それから数日何もおきないまま大学へ通う日々。

あれから男の子の姿を見ていない。

ある喫茶店で食事を済ませようと入った。

「いらっしゃいませー」

冷水の入ったコップが2つ置かれた。

もちろん俺1人だけだ。

俺以外客もいない。

「1人ですよ」

と言ったものの店員は

「さっき男の子とご来店されましたよね?」

と聞いてきた。

厄介な事になったと思った俺は家に帰るなり、お菓子を仏壇に添え唱えた。

不思議と体が軽くなり、男の子は成仏したのだと感じた。

長い大学生活も終わりやっとの事で無事教師になれた。

クラスを持つようになり、この霊体験の話を脅かすつもりで話していた時だった。

「先生もうやめて!」

「どうした〜」

「先生がそんな話仕出したから男の子が来ちゃったんだよ。」

「嘘つくなよ〜冗談だよな?」

「ほら、テレビに座ってるやん。」

みんながざわめきだした。

携帯の反応が鈍いため分けます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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