短編1
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20年越しの恋

空はオレンジに染まりかけている

私は今.廃校となった母校にいる

ついさっきまで同級生の隆司の葬式に行っていた。隆司とはそれといって関係を持った事がない。 ただ誘われたから行っただけである。夕日を受けている自分の机に傷があるのに気が付いた。

小学生がよくやるあいあい傘がかいてある。 隣の名前が消えかかって見えなかったが,何となくその隣に自分の名前を書いた。

そして学校を後にした・・

家に帰ってよほど疲れていたのかすぐに眠りに着いた。

だがすぐに跳び起きた。

おかしな夢を見てしまった。

暗闇の中から男が近づいて来て

こう言うのだ・・・・

「ぼ・・き・・あ・・この・・は・・う・・い」

気分が悪かったが少し落ち着いたらすぐ眠りに着けた

朝,早く起きて気分もよく気持ち良く仕事へ出掛けた。が 帰って来て凍り付いた。 家のまえに花束が置いてあるのだ。

それからというもの毎日毎日,家の前に花束が置かれるようになった。

いい加減気持ち悪くなってその花束を投げ捨てた。

そして花束に一枚の紙が入ってあるのに気が付いた。

その紙にはこう書いてあった

「ぼくの気持ちに気付いてくれてありがとう。是非この花束を受け取ってほしい。 隆司」

そう,あのあいあい傘の相手は隆司だったのだ

私は花束を握りしめて泣き出していた・・・・。

怖い話投稿:ホラーテラー DJ・Hさん  

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