短編2
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警備員

私が友人と買い物をしていたときに私が財布をどこかに落としてしまい、一緒に探しまわってくれた警備員さんがいた。

その警備員さんはとても親切で

財布がみつかったときも心底喜んでくれた。

私もその警備員さんの優しさが嬉しくてしっかりとお礼をしなければ、と思った。

仕事があいていた日に

その警備員さんにお礼をするために会いにいった。先日の警備員さんを見つけて声をかけた。

お礼にゼリーの詰め合わせを皆さんで食べてくださいと渡そうと思い警備員の方々のところへ行った。

すると監視カメラの映像が映っており、

警備員さんが

「ああ。まただ」

といったので、何がですかと問いかけると

「この少しぼやけてる影みえます?少し小さな女の子っぽい」

よく見てみると、トイレの前に小さな女の子の影のようなものがあった。

私は小さな頃から怖い話がすきでその少女の影をみたくなったのでカメラにうつっているその場へいった。

しかし影は全く見えず

少し残念だったが少し安心した気がした。

その警備員さんとは仲良くなりよくしゃべるようになった。

警備員さんは頻繁に

「体は大丈夫ですか?」「しんどかったりしますか?」

という。

最初は心配してくれているのかと思っていたが2ヶ月ほど経って

体調を気にしているような言葉を言わなくなったことを不思議に思い

「体が弱いわけでもないのにどうしてそんなに心配してたのか」と聞くと

警備員さんが話してくれたのは、

「あの時の黒い少女の影を見にいったあなたの後ろをその影がついていったんですよ、だから体調を心配していたんです。

もういないので大丈夫ですよ」と。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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