短編2
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目玉ちょうだい

コピペです。

『すごいね!楽しいねお祭!』妹が言った。

とても楽しそう。

『ママ、浴衣、綺麗』『勿論』私は面白くなかった。

だって私だけ古着。

でも文句を言うと『あんたは姉何だから』と母はにらんで怒った。

元々妹は病弱でこの祭りは妹のためともいえる。

しかたがないから私は引っ込んだ。

暫く歩くと金魚すくいがあった。

妹が失敗したので私がすくった。

威張ったくせにとったのは、へなへなな金魚。

『おじさん、これすぐ死ぬんじゃない?』私が聞くとおじさんは『天麩羅にして食っちまえ!目玉には栄養があるぞ!たちまち病気も治っちまうよ!』と笑いながら言った。

『本当?』妹はすっかり信じて叫んだ。

その後金魚は死んでしまい、椿のしたに穴掘って埋めた。

金魚が死んだのと同時期に妹も肺炎にかかり入院した。

私が金魚のことを言うと『目玉、食べた?』ときかれた。

『食べる訳ないよ。

馬鹿ね。

』実はそのとき、妹の心臓はもう手のほどこしようが無かった。

そして、妹は一週間後死んでしまった。

それから半年後、私は家で留守番してた。

すると、(ガサゴソ)と庭の方から音がした。

ベランダを見てみると、そこには小さい子どもがいた。

まさかと思いよくみると、やっぱり妹だった。

『お姉ちゃん、金魚の目玉食べたいな』『金魚はもう骨に』私は怯えながら答えた。

すると『じゃあお姉ちゃんの目玉ちょうだい』『…え?!』私は足が動かなかった。

妹は迫ってくる。

『ちょ、やめて、こないで』しかし妹は迫ってくる。

『一つでいいの。

それできっと元気になれるの』どんなに辛くても泣かなかった妹の頬に涙がみえた。

それを見て私も泣いてしまった。

私は両親に相手にされず、妹に嫉妬していた。

その為私はいつも妹をいじめてた。

『ごめんね、ごめんね』私は申し訳ないきもちと悲しい気持ちでいっぱいだった。

『一つならあげてもいいよ』私はそう思い口にした。

『有り難う、お姉ちゃん』妹は透き通るような笑顔でそう言い、消えていった。

『起きなさい』と声がした。

(夢か?)と思いゆっくりとめをあけると、両目があった。

ホッとしてると庭で父さんの声がした。

『椿のした掘ってどうしたんだよ』と声がした。

(夢じゃなかったんだ)そう思ったが、怖くなかった。

その夜、妹の夢をみた。

『目玉ちょうだい』私は了解した。

起きると左目が痛かった。

なくなってたのだ。

でも私は怖くは無く、喜びと悲しみで一杯だった。

『天国では元気に過ごしてね、目玉あげたんだから病気になったらゆるさないよ』

泣きたくても涙が出なかった。

怖い話投稿:ホラーテラー ビビりングさん  

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