短編2
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沙夜

初投稿で、長いです。

分かりにくく、読みづらいだろうし、落ちも微妙です。それでも良い方は、どうぞ。

私が、小6の時の話です。

私の通っていた小学校には、ある噂がありました。

その噂とは、

『西階段の踊場は、取り憑かれている。

鏡の前にたち、三回手をたたくと、鏡の中に連れて行かれる。』

という、どこの学校にもありそうな、有りがちな噂でした。

ただ、実際は西階段に鏡は存在しません。

じゃあ、なぜこんな噂があるのか。

私と一つ下のAは、その事が気になったので、昔この学校の生徒だった、用務員のおじさんに聞くことにしました。

おじさんは、考え込むようにして顎に手を添えていましたが、「よし。」と言って、話し始めました。

「君たちは知らないと思うけど、昔は西階段には鏡があったんだよ。

そして、この噂も流れていた。

ただ、今と違うのは、実際に鏡から白い手が出てくるのをみただとか、誰もいないのに、声が聞こえたとか言う生徒が居たことだった。

あまりにもそう言う生徒が多かったため、当時の教頭先生が、本当に何かあるのかもしれない。と思い、校長に相談して、近くの寺に預けることにしたんだ。

次の日に、みんなに知らせようと、全校朝礼を開き、鏡は昨日、お寺に預けたので、心配しなくていいと伝えた。

しかし、伝えた瞬間、生徒がざわめき始めたんだ。

もちろん、私もだ。

何故なら、鏡は西階段にあったままだったのを、朝見たからだ。

教頭先生は、そのことを聞いて、急いで確認しにいった。そして、実際に預けたはずの鏡は、何事も無かったかのようにそこに存在した。

そのあとは、みんなよけいに西階段に近づかなくなった。

でも、何故だかお坊さんが学校によくくるようになった。生徒たちには一言も知らされず、聞いても教えてもらえない。

だから、私もここまでしか知らないんだよ。」

私とAは煮え切らない気持ちもありましたが、寒気もしたし、この話は終わりにしようとお礼を言い、帰ることにしました。

そして帰り際に、おじさんが一言。

「そう言えば…どうしてしらないが、今その鏡は、音楽準備室にあるよ。」

私たち三人は、見に行きました。

春とはいえ、五時をまわり少し薄暗いです。

そんな中、確かに鏡はありました。

ダンボールとダンボールとの間に、ホコリまみれになっておいてあります。

そのときです。

どこからともなく、

フフフッ

女の子の笑い声が、聞こえました。

その後のことはよく覚えていません。

昔のことなので、曖昧なところもあります。

ただ、その日を境に、私には見えるようになりました。

この世のものではない、何かが。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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