初投稿で、長いです。
分かりにくく、読みづらいだろうし、落ちも微妙です。それでも良い方は、どうぞ。
私が、小6の時の話です。
私の通っていた小学校には、ある噂がありました。
その噂とは、
『西階段の踊場は、取り憑かれている。
鏡の前にたち、三回手をたたくと、鏡の中に連れて行かれる。』
という、どこの学校にもありそうな、有りがちな噂でした。
ただ、実際は西階段に鏡は存在しません。
じゃあ、なぜこんな噂があるのか。
私と一つ下のAは、その事が気になったので、昔この学校の生徒だった、用務員のおじさんに聞くことにしました。
おじさんは、考え込むようにして顎に手を添えていましたが、「よし。」と言って、話し始めました。
「君たちは知らないと思うけど、昔は西階段には鏡があったんだよ。
そして、この噂も流れていた。
ただ、今と違うのは、実際に鏡から白い手が出てくるのをみただとか、誰もいないのに、声が聞こえたとか言う生徒が居たことだった。
あまりにもそう言う生徒が多かったため、当時の教頭先生が、本当に何かあるのかもしれない。と思い、校長に相談して、近くの寺に預けることにしたんだ。
次の日に、みんなに知らせようと、全校朝礼を開き、鏡は昨日、お寺に預けたので、心配しなくていいと伝えた。
しかし、伝えた瞬間、生徒がざわめき始めたんだ。
もちろん、私もだ。
何故なら、鏡は西階段にあったままだったのを、朝見たからだ。
教頭先生は、そのことを聞いて、急いで確認しにいった。そして、実際に預けたはずの鏡は、何事も無かったかのようにそこに存在した。
そのあとは、みんなよけいに西階段に近づかなくなった。
でも、何故だかお坊さんが学校によくくるようになった。生徒たちには一言も知らされず、聞いても教えてもらえない。
だから、私もここまでしか知らないんだよ。」
私とAは煮え切らない気持ちもありましたが、寒気もしたし、この話は終わりにしようとお礼を言い、帰ることにしました。
そして帰り際に、おじさんが一言。
「そう言えば…どうしてしらないが、今その鏡は、音楽準備室にあるよ。」
私たち三人は、見に行きました。
春とはいえ、五時をまわり少し薄暗いです。
そんな中、確かに鏡はありました。
ダンボールとダンボールとの間に、ホコリまみれになっておいてあります。
そのときです。
どこからともなく、
フフフッ
女の子の笑い声が、聞こえました。
その後のことはよく覚えていません。
昔のことなので、曖昧なところもあります。
ただ、その日を境に、私には見えるようになりました。
この世のものではない、何かが。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話