短編2
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ストーカー  

 

 とある大学に通うA子は、ここ数ヶ月、無言電話や嫌がらせメール、不審な郵便物等の得体の知れないストーカーにあっていた。

 そんな憂鬱な毎日を送っていた矢先、同じサークル仲間のB子が

 「気分転換に合コンにでも行こうよ」 

 と、誘ってきた。

 A子は合コンなど行ったこともなかったが、こんな憂鬱な毎日から脱出でき、しかも彼氏ができれば不安材料が払拭できるかも・・などの想いから、合コンに行くことにした。

 少しモダンな居酒屋で合コンは始まった。相手は同じ大学の某サークル。

 彼女の前に、今風だがやや落ち着きがあり、話し上手なイケメンが座っていた。二人は話をしていくうちに意気投合し、次第にA子は彼に惹かれていった。

 「こんな彼がいたら、今のいやな毎日から脱出でき、いろいろ相談出来るだろうな~・・」

 と、まで思いこんでいた。

 帰りにその彼が

「家、近いなら送っていこうか?」と、言ってくれた。

 少し戸惑った表情を見せ

「じゃ~、おねがい・・・」

 内心はうれしさで一杯だった。

 

 家の前で、車を止めると彼が

「今度は、みんなで遊びに行こうよ」と言った。

 「行きたいね!」

 「ケー番交換しようよ」

 二人の距離は徐々に近づいていった。

 

 彼が

 「じゃ~今、ワンコールするから

電話番号、言ってくれる?」

 A子が自分の電話番号を告げると同時に、彼が携帯からA子の番号を押す。

 「それ登録しといて」

彼が言った。

 A子は登録しようとしたが

すでに登録済みであった。

 『犯人?』

 という登録者名。

 実は、A子はたび重なる無言電話の番号を

『犯人?』

という名前で登録していた。

 

 

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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