短編2
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身元不明

前回のを補足させていただくと、女性のその後の事は警察は何も教えてくれませんでした。

しかし、傷の具合からすると、多分死亡しているはずです。薬物も摂取していたのか、無数の注射針の傷が腕についていましたから、どのみち永くないと思います。

さて、2つ目の話。

屋上の子供の遊技場がある階の奥のトイレは、夕方6時になると閉鎖される。

他のトイレは施錠しないのに対して、何故かこのトイレだけが施錠されることに疑問だった。

ある日、先輩と一緒に閉鎖しに行くと(2人セットで閉鎖しなければならない)、先輩があまり大きくない声で話してくれた。以下は先輩の話の通り。

昔(7年前くらい)、このトイレがまだ閉鎖なんかしなかった頃、私の会社のある隊員が夜中に巡回で訪れた。

男性トイレの個室が1つ塞がっていることに不審に感じたので、中を確認する為に個室の上の10センチくらいの隙間から中を覗いた。

すると、男性がネクタイで首をくくって項垂れているのが見えた。

すぐに無線で警察へ通報するように防災センターに連絡し、現場保存をした。

この事件以降、このトイレは夕方になると閉鎖されることになった。

ところが、この事件以降1人で閉鎖しに行くと、必ずといって良いほどトイレの中を点検している最中に、勝手に扉が閉まって閉じ込められる事件が発生した。

脱出出来た人が殆どだが、中には失神して無線で呼んでも応答しない隊員もいた。

霊的なものかどうかは不明だが大変危険なので、2人での閉鎖となってしまった。

ちなみに男性は身元を証すものは何1つ持っておらず、後に警察が家出捜索人で身元を割り出した。

あんまりタイトルに関係なくてスミマセン…

怖い話投稿:ホラーテラー sakiさん  

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