中編3
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親友と女と金縛り

以前、間違えて沙夜という題名で投稿した沙夜です。

まだまだ読みづらいと思いますが、それでもいいという方は読んでください。

注/長いです。

私が中学一年生の時の話です。

夏になり学校生活にもなれた頃、私達の組の中では「怖い話」をする事がはやりました。

なんてことはない作り話や、実際に体験した話など様々でしたが、休み時間や昼休みなどに話しては盛り上がっていました。

ある日、いつものようにみんなで怖い話をしていたときのことです。

私の親友のA子が、小さい頃に体験した話をしてくれました。

話の内容は、

「夜に車の後ろの座席に座って、家族でドライブをして楽しんでいたんだけど、信号で止まったとき、丁度隣に白いワンボックスがとまったんだ。

私(A子)は、何気なくその車に乗っている人を見たの。

夜だから暗くって、相手の車の中なんて分かりにくいはずじゃない?

でもね、私、その車の後部座席に座ってる女と、バッチリ目があったの。まぁ、女は初めは俯いてて、だんだん顔を上げていったんだけどね……。

白い服に、ながぁぁい髪の毛。真っ赤に充血した目。向こうは、私を見ると、ニヤッと笑ったの。

怖くなって、前の座席にいるお母さんの近くにいったら、お母さんに、

見ちゃだめ。死んでるから。

って言われた。」

(余談ですが、A子の母親は、霊感が強く、私はよくお払いをしてもらっていました。)

みんなが怖がっていたし、私自身、なんだか話を聞いているだけなのに、嫌な気分になりました。

その気分は、帰るときも変わりませんでした。

なんだかだるくて、早くかえって寝ようと思っていました。

そして、ご飯も食べ、お風呂も入り、私はあっと言う間にベッドに入り、眠りにつきました。

何時くらいでしょうか。

暑くて目が覚めました。

異常にのどが渇いて、台所に行こうかなと、起きようとしたときです。

体が動かなくなりました。

金縛りに逢うのは初めてじゃないし、いつもは、目をつぶっていれば終わります。

ですが、今回は違いました。

目を閉じていてもわかる。

ベッドの横に、誰かがいます。

私はちょうど、横向きで寝ていたので、目を開ければ、その《誰か》を見ることができました。

私の理性は、見るなと言っていますが、好奇心にはかてず、目を開けてしまいました。

私の真横で俯いている、髪の長い白い服(たぶん着物)を着た女。

私はなぜか、昼間の話を思い出していました。

《だんだん顔を上げていったんだけどね》

女は私の心を読むかのように、ゆっくりと顔を上げた。

イヤだ

ヤバい

この女

ヤバい

直感的にそう思いました。

ですが私は、目を瞑ることもできなくなっていたのです。

《ニヤッと笑ったの》

女はこっちをみました。

血走った目

私をにらんでる…

そして、不気味に口のはしをつり上げ…………

その瞬間、誰かが私の部屋を開けました。

そして、それと同時に女も消えていました。

そこには、お姉ちゃんがいました。

「○○(私の名前)、ジュース買いについてきて」

因みに、夜の3時でした。

こんな理由とはいえ、お姉ちゃんが来てなかったら、私はどうなっていたのでしょうか…。

この話には、続きがありますが、またの機会にしますね。

長文失礼しました。

また、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 沙夜さん  

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