ある日のことです。
私は仕事の帰り道、クタクタに疲れていて家路を急いでいた。
歩いていると、ある家の2階で女の子が私に手をふっていた。
私は疲れていたので無視して帰った。
次の日、仕事の帰り道でまたあの女の子が手を降っている。
私は再び無視をした。
その次の日、偶然町であの女の子とすれ違った。
するとあの女の子が私に気付いて手を降ってきた。
私は手を振り返してあげた。
それから、会うたびに手を降っていた。
ある日、再び町で女の子に会ったのだ。
私は女の子に話しかけた。
「こんにちは。良い天気だね。元気?」
「元気だよ!お姉ちゃんは元気?」
「元気だよ」
「でも具合悪そう」
「そう?そんなことないよ」
「そうなんだ」
とても明るい笑顔で可愛い子だった。
それから女の子は私に会うといつも話しかけてきてくれた。
けれど一つ不思議なことがあって、女の子は必ず最後
「具合悪そう」
と気にかけてくれた。
私はそんなに軟弱に見えるのかと少しショックだった。
そしてある日またあの少女に「具合悪そう」と言われたので、
「私はいつでも元気だよ」
すると女の子が言った
「え?お姉ちゃんに聞いてないよ」
…え?
そして女の子は走ってどこかへ行ってしまった。
ちょっと怖くなり、それからあまり女の子に会いたくなくなった。
しばらくたったある日あの女の子に会った。
私は無視して通りすぎたら、女の子がついてくるのだ。
それでも無視していたら突然女の子が
「ウフフ。そーなんだ!」
誰かと話してる
電話?
振り向いたが女の子は電話など持ってなく普通に歩いていた。
しかし、一人で話している。
私は意を決して女の子にたずねた
「だれと話してるの?」
「え?だれってお姉ちゃんとだよ」
「どのお姉ちゃん?」
「…ウフフフフ」
あれからかなり経つがいまだに女の子は私に手をふってくる。
怖い話投稿:ホラーテラー koh-chanさん
作者怖話