短編2
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監視モニター

Aは、あるコンビニで深夜のバイトをしていた。

そのコンビニは、深夜になると暇になる。

Aはいっしょにバイトしている先輩(B)と、いつもバックルームでのんびりと漫画などを読んで過ごしていた。

ある日のこと。

いつもと同じようにバックルームでお菓子を食べながら、AはBとだらだらとしゃべっていた。

仕事と言えばたまにモニターをチェックするくらいである。

モニターは画面が4分割されており、レジ2箇所、食料品棚、本棚を映している。

ふとモニターを見ると、本棚のところに女の人が立っている。腰まである異様に長い髪をした女の人だ。

「おかしいな、チャイム鳴らなかったぞ?」

といぶかしむが、壊れ気味でたまに鳴らない事もあるので、深く考えず二人はまたしゃべり始めた。

しかし、いつまで経っても女の人は動く気配を見せない。

本を読んでいるのかと思えば、何も手にしていない。

ひたすらじっと本棚を見つめているだけだ。

「おい、こいつ万引きするつもりなんじゃないか?」

とBが言った。

どことなくおかしな雰囲気のする女の人であったためAもその考えが浮かんだところだった。

二人で挟み撃ちすることにしてバックルームを出る。

Bはレジ側から、Aはバックルームの出入り口から本棚へ向かった。

本棚へ到着して、二人は首をかしげた。

そこには誰もいなかった。

おかしい・・・。

絶対挟み撃ちにしたのに。

すると、トイレのほうから水を流す音が聞こえてきた。

「何だ。トイレに入っていたのか。」

おかしな人だな、と思いつつ二人はバックルームへと戻った。

しかしモニターを見て、二人は背筋に冷たいものを感じた。

さっきと全く変わらない立ち位置で、女の人が本棚を見つめていたのだ。

早い。早すぎる。

トイレからそこへ向かうのと、バックルームへ戻るのとでは、明らかにこっちの方が早いはずだ。

しかも、何故同じ格好で本棚に向かってるんだ?

もしかして、モニターの故障か?

顔を見合わせ、頷きあい二人はもう一度、バックルームから挟み撃ちの隊形で本棚へと向かった。

すると、また女の人はいない。

冷や汗がにじむのを感じながら、今度は一言も言葉を交わさずに二人はバックルームへと戻って行った。

すみません。入りきらないんで分けます。

怖い話投稿:ホラーテラー Lさん  

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