短編2
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伝染2

「伝染」の続きです。

その日、A君はB君の家に来ていました。

2人はお菓子を食べながら、つけたままのテレビをあまり見ずに、楽しく談笑していました。

しかし、テレビであるニュースが流れた途端にA君の表情は一変しました。真っ青になり、目を大きく見開いています。

不思議に思い、B君もニュースを聞くと、近所でマンションから飛び降りがあった、というものでした。

どうかしたのだろうか。B君は首を傾げてA君を見ると、A君はテレビに映る被害者らしい男性を指し、ぽつりと言いました。

「俺、この人を知っている。」

心なしかA君の声は震えています。知り合いかと、B君は尋ねました。A君は、首を横に振ります。

ますますB君は分からなくなりました。知り合いでもないのに、何故知っているのか。何故そんなに青ざめているのか。

不思議に思うB君に、A君はまたぽつりと言いました。

「こいつ、前に俺を壁から見ていた奴だ。顔を、半分だけ、出していた。」

その言葉に、B君は何か気持ち悪くなりました。

A君は気分が悪いから帰る、と言うと立ち上がってB君の部屋を出ました。

その時。

A君が、B君の部屋を出て廊下に曲がったとき、A君が、半分だけ、顔を出しました。

B君が大変驚くと、顔はスッと引っ込みました。そんな冗談をするA君に腹がたって、廊下に「おい!」と怒鳴りつけました。すると、A君は少し向こうにいて、こちらを振り返っています。

「そういうの、やめろよ」

言われたA君は訳が分からないと言った表情です。そんな態度に、余計に腹が立って、もういいよ、と言うとA君が家から出るのを見送りました。

しかし、その日から、A君は少しおかしくなっていました。

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー ぽにょさん  

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