短編2
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深夜に来たのは…

久しぶりに投稿します。今回は自分の体験した話です。

去年の春頃だったと思います。当日、ミニチュアダックスのチョコとゆう名前の犬を飼ってました。

ゲージは玄関を入ってすぐの廊下に置いていて、人が来たらワンワン吠えるので、いい番犬になっていました。

ある夜のこと、チョコがワンワン吠えました。玄関は磨りガラスの引き戸で、野良犬や猫が玄関先を通っても吠えるので「野良猫でも通ったかな?」と気にせずテレビを観てました。

ところが、いつまでたっても鳴き止まない。うるさいと思っていたら微かに声が聞こえた。

「A男さ~ん」

それは近所に住む母方のおじさんの奥さんが父を呼ぶ声だった。

「えっ?おばさん?」

急いで玄関に行こうと階段を降りかけてハッとした。

時刻は深夜12時を過ぎている。仕事柄、9時か10時には寝てしまうおばさんが、こんな深夜に来るのはおかしい。

そもそも、何かあったなら電話をしてくるはずです。

怖くなった私は旦那を起こした。

「ちょっと、起きて!なんかチョコが吠えまくってておかしいから見て来て!」

ユサユサと体を揺さぶり、起こすが全く起きない。

いつもなら熟睡していても起きてくれるのに…。

仕方なく、ゆっくりと階段を降りる。

階段から玄関が見える位置まで来た。

真っ暗な玄関に向かってチョコは吠え続けている。

「どしたんチョコ。誰かいるの?」

チョコは困った顔でこちらを見て、また玄関を吠える。

このまま吠え続けては近所迷惑になるので、ダッシュして玄関の中と外の電気をつけに行く。

玄関の磨りガラスにはおばさんどころか、誰の姿も見えない。

チョコも私が来て安心したのか、やっと鳴き止んでくれました。

チョコが深夜に鳴き続けたのは、その時が最初で最後です。

あの時、私が見える人だったら、玄関に何か見えていたのでしょうか?

おばさんの声で父を呼んでいたのは一体何者だったのでしょうか?

現在、父は健在ですが、チョコはこの事件から約一ヶ月後に亡くなりました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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