短編2
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堂本剛の正直しんどぃ

昨年の夏に「堂本剛の正直しんどぃ」で芸人さんが話していた話です。うろ覚えなのですがぜひお読み下さい。

その芸人さん(仮にA)の友達Bは何かのきっかけで引っ越すことになったらしく、友達のCと部屋を探しに不動産屋に行くことになりました。

するとたまたま2階の階段側の角部屋なのに1万円を切っている物件が見つかったそうです。

まぁいわゆる曰く付きの物件なのですが、大家の話によるとそれがただ金縛りとか声が聞こえるだけではなく、過去にその物件に入居してきた6人が全員2週間以内にその部屋を手放していたそうです。そしてそのうち3人は原因不明の変死を遂げており、もちろん大家もその部屋に入ることを勧めませんでした。

しかしBは急いでいたことと値段が安いことでその部屋に即決してしまったそうです。

引っ越しから2週間が経ったころ、AとCで「あいつ大丈夫なんかなぁ?」とか心配をしていると案の定Bから電話がかかってきました。どういうことかと聞いてみると、入居後何日かはラップ音や金縛り等予想できた範囲内のことだったのですが、1週間を過ぎたころから以前からのことに加え真夜中に女が現れるようになり、毎日のように首を締められノイローゼ気味になっているとのことでした。

AもCも、「これはヤバい!」と思い急いで大家に話をつけてその日のうちに引っ越しの作業を始めることになりました。

細心の注意を払い、壁全面に御札を貼り付け3人は9時頃から急いで片付けを始めました。

緊張した空気の中で荷物まとめも終わりに近づき、時間は気付くと午前2時を回っていました。

すると急にけたたましいラップ音が鳴り響き、3人を嘲笑うかのような女の笑い声がしたかと思うと急にドサッ!!と何かが倒れる音がし、同時にBの呻き声が聞こえました。2人は急いで予め用意してあった懐中電灯をつけると、Bが倒れており急いで部屋を出て車の中に連れて行きました。

車内灯でBを介抱していると、Bは窒息して倒れたようで、喉には3人が壁に貼ったはずの御札が束になって詰まっていたそうです。

もしも2人が側にいなかったらBは4人目の死者になっていたことでしょう……。

その後、大家に話をしに行くと、実はこの物件のように階段が11段のアパートの2階の階段側の角部屋というのは不動産業界では危険なことで有名な物件らしく、住人にもなるべくその話をしないようになっているんだそうです。みなさんの部屋は大丈夫ですか??

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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