短編2
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私が産まれた理由②

続きです。

一睡もしていない状態で書き込みしているので読みにくいと思いますが、興味ある方だけお読み下さい。

次の日、私は友達と友達のお母さんの三人でそのママさんのところに行きました。場所は私の家から近い場所にありました。小さい喫茶店のようです。

私「…夢で見た通りだ」

友母「本当?!ご先祖様が教えてくれたのかな?」

そう言ってお母さんは先に中に入って行きました。友達は心配そうに私を見ていました。

私達も中に入り、カウンター席に座るよう言われました。中年ぐらいのおばさんが私の前に立ちました。顔を見て一瞬強張ったので、この人がママさんだとすぐわかりました。軽く挨拶を済ましてママさんが

「はじめに生年月日と家族構成教えてね」

言われた通りに答えるとママさんの表情が変わりました。

マ「じゃあ○○ちゃんは三代目になるのね…かわいそうに…」

私「三代目?」

マ「三番目に産まれたから三代目と呼ぶの」

しばらくママさんは黙り混みました。少し身震いをして溜め息もつき、少し辛そうでした。

どれくらい経ったのか、ママさんが口を開きました。

マ「どうやらお墓だけの問題だけで済まないわね…」

私「え…?」

マ「○○ちゃん、この世界、つまり霊と関わることは生半可な覚悟ではいけないの。でも○○ちゃんはご先祖様を通してこの世界に知らず知らずのうちに踏み入っているの。

だからこれだけはしっかり忘れないでね。

『生半可な覚悟を持たない』こと。

詳しい話しはあたしから親御さんに伝えるから、難しいだろうけど、説得させて親と一緒にまた来て。」

それだけを言われ、私達は店を出ました。正直意味が全くわからない話しもあり、明らかにママさんが何か隠している感じでした。

その日の夜、私は親にこのことを話し始めた瞬間涙が溢れてその場に泣き崩れました。

(泣きたくて泣いているんじゃない、誰かが悲しくて泣いている…)

私は泣きながらも必死に説明し、一緒にママさんのところに行くよう言いました。母と父は突然の事で言葉を失い、なかなか信じてくれませんでした。

「お父さんは○○の話を信じていないわけじゃない。でも見ず知らずの他人が言ってることを信じることはできないだろ?」

やっぱりダメだと思ったら、「日曜日に三人で一応行ってあげるけど話を聞くだけだからな」

父は何か古い資料を見ながらそう言ってくれました。母も半信半疑ではありましたが、一緒に行くと約束してくれました。

ほっとした途端また涙が溢れて暫くの間止まることはありませんでした。

続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 狐の嫁入りさん  

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