短編1
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無意識な選択

自分のある夜の夢の中で、私は同年代くらいの一人の男性にあった。

笑顔で会話をしたり、私の地元をめぐったり、楽しかった。

しかしいくら夢とはいえ、別れの時間が来てしまった。

私たちは駅の改札前にいて、「さようなら」と彼に別れを言った。

すると彼が、腕を掴んで「行くな!」と私を止めた。

でも行かなくちゃ…

私はその腕を強く振り払った。

「離して…!」

そして私は振り返らなかった。ただ前に進んだ…

─そして目の前には、強い明かり。でも眩しくなんかなかった。

…私は、彼に別れを告げて良かったのだろうか。

私は、もちろん良かったと思う。私は、助かったんだから。

─交通事故で意識がなかったあの数日間の間に見た、その夢が忘れられない。

会ったことも見たこともない男性。

もしあの腕を掴まれたままだったら、私はどうなっていたのだろう。

本当に夢なのかと疑うほどリアルだった。

でも見知らぬ彼が私の命を奪おうとはしていなかっただろう。むしろ……感謝するべきかもしれない。

私が腕を振り払った時、彼はつぶやいていた。

「君が帰る気で安心。」

思い出した時、涙が出そうになった。実際に存在する人なのかももちろん分からないが、三途の川というものだろうか。

夢の正体って一体なに。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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