短編2
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足音

これは私の友人から聞いた話しです。

不適切な表現や誤字・脱字があるかもしれませんがお許し下さい。

私の友人(以下Aちゃん)は、某県のマンションの6階に、両親と二匹の犬とでくらしています。

両親とも働いているため、よく一人と二匹で留守番をするらしいのですが、その時に不思議な事がおこるそうです。

一番よくあるのが、誰もいない部屋に向かって二匹とも激しく吠えるだとか、廊下から足音が聞こえる事が多いらしいのですが、私が聞いた中で怖かった話をひとつここに書きたいと思います。

その日もAちゃんは留守番をしていました。

勉強が一段落して、自室で犬と戯れていると、廊下から物音が聞こえてきたそうです。

お母さんが帰ってきたのかと思って、ドアをあけて『お母さん?』と問いかけて見ても返事は無し。

気のせいだと思ってもう一度ドアを閉めると、また廊下から物音が聞こえてきた。

その音はまるで数人の子供が、パタパタパタ…と廊下を走り回っているような音だったそうです。

Aちゃんは『変だな…』と思いながらも、またドアを閉めると、二匹の犬がドアの向こうに向かって威嚇しているのに気づきました。

これはいくらなんでも気持ち悪い…と思い、ドアをあけて廊下に出てみると、やっぱりそこには何もありません。

威嚇している二匹の犬は、そのまま廊下に飛び出、玄関の前で激しく吠え始めました。

玄関の向こうに誰かいるのかと、覗き穴から見てみるけれど、誰もいない。

Aちゃんは、自分にも言い聞かせるように、二匹に『誰もいないよ、大丈夫だよ』と言って、部屋に連れ戻し、ドアを閉めた瞬間――――

ドンドンドンドン!!!!

恐る恐る音がした方を見ると、玄関のドアに、子供の手くらいの、小さい白い手形が無数についていたそうです。

怖くなって部屋に戻ろうと後ろを振り返ると、10才くらいの白い男の子が

『やっと見つけてくれた。今度はお姉ちゃんの番だよ』

と言って笑っていたそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 不思議女さん  

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