中編3
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手紙2

家は新宿西口から徒歩12分くらいにある、当時新築の10階建てマンション。

打ちっぱなしのコンクリートの造りで、友達の部屋は6畳ワンルームでした。

玄関を開けるとすぐ左手にキッチン、右手にユニットバス。

一応キッチンと部屋は、細いガラスの細工が施された少し重い木の引き戸があり、部屋とキッチンと仕切れるようになってました。

そして、その日。

普段閉めないその扉を閉めていたそうです。

2人で飲んでいたところ、『あれ?キッチンの電球きれたよ!』

とちょうど扉は閉まっていたものの、ガラス細工から煌々ともれていた光がフッと消えたみたいです。

でも、そこに住んでる友達は、『何言ってんだよ〜!住んでからキッチンの電球は、はずしたままだよ』

そうなんです、灯りも何もそこが光る要素が何もないのです...

その時は酔っていたからだろうと深く気にも止めていなかったのですが、そこからさらにエスカレートしていったのです...

次の日、ちょうど金曜日でした。学校が21時に終わり、花金ということもあり、例の友達の家で3人で飲む約束をしていました。

(そのマンションの友達の名前は”ひろし”と言います。実は今でも10年来の付き合いで一軒家をシェアしてます)

その日、僕ともう一人は掃除当番だったので、ひろしは一足先に家に帰ってました。

21時40分頃、掃除も終わり友達と、ひろしにtelしました。

メモリーから、ひろしの名前を検索してワンプッシュ。

何も変わらない、いつもの手順で。

『プルルル、プルルルー』

鳴らせど鳴らせどコールが鳴るばかりで一向に出る気配がありません。

リダイヤルしてかけ直しました...

もちろん履歴ボタンでワンプッシュ。

『プルルル、プルルル、プルルル』

(寝ちゃったのかな...)と思い、切ろうとしたその時...

『はい...』

(あれ?全く聞き覚えのない声だな)

僕『あの...ひろし?』

『.........』

僕『ひろし君の電話...

ですよね?』

『あぁ...いとう、ひろしくんね......その人番号変えたよ』

ガチャ

ちょっと鼻にかけた笑いと低い声。

(あいつ、電話落としたのかな......名字も知ってたしな...)

ひとまず、もう一度かけてみることにしました

また、リダイヤルボタンでワンプッシュ。

『プルルッ ガチャ』

『うぃーす』とひろし。

その声を聞いて、ちょっとムッとした僕は

『お前、誰だよ!今の奴!他に誰かいんの!?』

『え?え?何言ってんの?今初めてコウスケから電話が掛かってきたんだけど......』

僕『またまた〜、かつごうとしちゃって』

『何言ってんの、そんな事する訳ないじゃん!』

(確かに、ひろしはそういう事で楽しむ奴じゃないな...)

僕『まぁ、とにかく今から行くわ』

それから、友達とひろしの家に行きました。そこで初めて、ひろしから手紙の話を聞き、そして実際見ました。

怖い話投稿:ホラーテラー 秀さん  

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