短編1
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夜中

夜中の2時。

妙な気配と音で目が覚めた。

『カシャン・・・カシャン・・・』

と窓の外から聞こえてくる。

なんだろう?と思い、外を見てみると、鎧を着た侍の様な人がぞろぞろと家の側を歩いている。

まだ半分寝ていたためぼけっと見ていると、その中の一人がピタッと止まった。

その時、始めてそれが人ではないと確信した。

一人が止まっているのに後ろの集団は止まらず相変わらずぞろぞろと歩いている。

つまりすり抜けていっているのだ。

そして、止まった一人が首をものすごい速さで回し、こちらを睨みつけつきた。

その顔からは憎悪とも怒りとも言い難いものが感じとれた。

あまりの恐さにかたまっていると急に、ニヤァと顔を歪めて笑いかけてきた。

怖くなって布団にくるまっていると、玄関を

『ガンガンガンガンガンガン!!』

と激しく叩く音がする。

こんなに大きな音がしているのに家族はだれ一人として起きてくる気配がない。

怖かったがこのままでは寝られないいめ、しかたなく玄関に向かい覗き穴から覗いてみることにした。

覗いてみるとさっきの虚ろな目をした侍がこちらを覗きこんでいた。

すみません。これで終わりです。

怖い話投稿:ホラーテラー Lさん  

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