短編2
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石を投げる女

怪談話ではないけど…

街には歓楽街があり、

ソコを抜けるとラブホ街。

ラブホが建ち並ぶ中、一件だけ奇抜なデザイナーズ・マンションがある。俺はソコの六階に住んでいる。

ベランダから見えるのはラブホの屋上

仕事が水商売の為、寝るのは昼間。

いつも通り寝ていると突然の爆音と共にベランダのガラスが粉々に。

飛び起きる。ゴロッとフローリングに転がる大きめの石。

???

ベランダに出てみると向かいのラブホの屋上に女がいる。

紫のキャミソールを着た女が(位置的に下半身は見えない)狂ったように笑いながら髪を振り乱し石を投げてくる。

またガラスが割れた。

テメェ 何してんだよ?!

俺の怒鳴る声も虚しく女は笑い続け、石を投げてくる。

俺は恐怖した。

ラブホの屋上に都合良く石なんか転がってない。

石はあの女が用意したんだろう。

見たことも会ったこともないあの女が…

部屋に戻り、石が当たらない場所に避難し警察に電話。10分くらい過ぎた。

笑いは止まず部屋にはバンバン石が飛んでくる。

ガラスも粉々。部屋も無茶苦茶になっている。

まるで戦場だ…

警察は未だ来ない。

徐々にムカついてきた。

恐怖よりも強い怒りがこみあげてきた。

俺はキッチンから包丁を持ってきた。

石が飛んできた所をカウンターでベランダに飛び出し包丁をフルパワーで投げた。

命中せず屋上のドアの方に落ちた。

瞬間、笑いが消えた

女は鬼の形相で叫んだ

『殺す気かぁぁぁぁ』

警察到着。女 逮捕

女は精神異常者で後日両親が大金持って謝りにきた。

マジ話

怖い話投稿:ホラーテラー 悪魔とダンスさん  

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