中編3
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学校の階段で

あれは私が本当に体験をしたお話である。

当時13才【中学1年】だった私は美術部に所属をしていた。

【美術室は2階の1番端にあり教室を出るとすぐ左手に階段の踊り場があった。】

あの時、私はコンクールに出す絵を作成し同じ階の中央にある職員室に顧問の先生に提出をしようとしに教室を出た。

…すると階段を過ぎた時、何かふと目に入った。私は気になり見に行った。

…階段を挟み上の踊り場に3才位の女の子がボールを持って立っていた。『お姉ちゃん、遊ぼう』と私の方を見てその子は微笑んだ。『ごめんね、お姉ちゃんは絵を先生に出してから、すぐ帰ってお勉強をしなきゃダメだからまた今度遊んであげるね』と一言だけ残し、その場を後にした。

職員室に行き先生に絵を提出した。私は先程の女の子が気になり先生に聞こうとした。《その日は授業参観も保護者会も無く女の子なぞ学校に入ってくるはずも無かったから…》『先生!!…』『どうした?何か用事か?』『いえ…中間テストの勉強頑張ります!!ではさようなら』

《私は聞こうとしましたが信じてもらえないと思ったので聞くのをやめた。》

急いで美術室に鞄を取りに再び教室へと足を運んだ。鞄を取り教室を出て階段を下りようとした。

…するとさっきの女の子が階段の下の踊り場で立っていた。『お姉ちゃん、遊ぼう!!』『お母さんは?1人?お姉ちゃん、テストが近くてお勉強しなきゃいけないの。ごめんね、テスト終わったら遊ぼう。』と言い残し職員室の中央の階段で帰る事にした。美術室前の階段をあとにした。

《3才位の女の子だから、中学生の私に追い付くわけが無い》と私は思い走って職員室の前の階段へと向かった。

…するとまた、私の前に女の子が…『ねぇ、お姉ちゃん、遊ぼうよ。お姉ちゃん私の事嫌いなの?』『嫌いじゃ無いよ。じゃ、1回だけだよ?その持ってるボールをお姉ちゃんに投げて?お姉ちゃんがまたボールを投げたら今日は終わりだよ?』

《不思議に思いましたが、1回だけ遊んだら気がすむと思ったからつい口から言葉が出た。》『うん。わかった。お姉ちゃん、投げるよ?ちゃんと取ってね!?』と笑顔で言われました。『わかってるよ?ちゃんとボール取ってあげる。投げて?』

…ポーン…私は女の子が投げるボールを手を出し受け止めた……ぬるっ……

《え?何…?》

恐る恐る手元を見た…するとボールを受け止めたはずだったのに女の子の顔が…『はぁ…はぁ…《冷や汗》』髪の毛と髪の毛の間から上目ずかいで私を見つめていた。

そぅ…女の子が持っていたのはボールでは無かった。外は暗く手元が見えなかった私はボールと勘違いをしてた。持っているふりをしていたのかもしれない。

思わず手を離しもうダッシュで学校を出た…

学校を出ると手に付着していたはずの女の子の血液が消えていた。

あとから聞いた話しですが、その子のお姉ちゃんが私と同じ学校に通っていて、お姉ちゃん子だったその女の子は家からボールを持ちお姉ちゃんを迎えに行きましたが、学校のすぐ目の前の横断歩道で車に跳ねられたそうです。病院に行きましたが間もなく息を引き取ったそうです。部活で居残りいた私を見てもしかしたら遊んでほしかったのかも分かりません。そう…今でも大好きなお姉ちゃんを探しているかも…

怖い話投稿:ホラーテラー さえさん  

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