短編1
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招かざる客

俺は16歳で

一人暮らしを始めた

当時 付き合ってた

タメ歳の彼女と

部屋でマッタリしてた

チャイムが鳴る

滅多に来客はない

無視

ドンドンドン…

ノック?

スコープを覗く

頭の上部が見える

???

ソイツはしゃがんで

隠れてるつもりなんだろうけど頭の上部が見える

ドアを明けてみる

瞬間 女が凄い勢いで

部屋に入ろうとしてきた

足をねじ込まれ

ドアを閉められない

ドアの隙間から

すでに左半身が

侵入してる

デブで眼鏡

グレーのTシャツに

下はジャージ

靴はサンダル

一本結びの髪は

何故か濡れていた

『水商売の女

 出しなさいよ!』

女はブチギレている

ちょちょちょちょ…

落ち着け

一旦 落ち着こう

部屋に居るのは

女子高生で

(彼女は学校帰り)

水商売の女は居ない!

部屋 間違ってんじゃないかな?

刺激しないように説明

女は玄関にある靴を見る

その目がイッてる

玄関には俺のナイキと

彼女のローファーしかない

納得したのか

女は身を引いた

左半身しか

見えなかったから

気がつかなかったが…

女の右手には包丁が…

ソッコー ドアを閉め

鍵をかける

何?何?何?

パニクる俺と彼女

ドンドンドン…

『出てきなさいよ!』

隣の部屋の前で騒ぐ女

俺は人生初の通報をした

怖い話投稿:ホラーテラー 悪魔とダンスさん  

Concrete
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