短編1
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ある男の一生

その人が死んだのは

半年後

32歳だった

同じ歓楽街で働く

顔見知り

自分は事件を起こし

留置所へ

たまたま

同じ部屋だったのが先輩

あと3日で出るらしい

6時起床 21時消灯

取り調べが

毎日あるわけではない

時間は腐る程あった

『俺は呪われている』

と先輩は言う

幼い頃 両親が失踪

遠い親戚に預けられた

ソコでは酷い扱いで

飯にはハイターが入れられ

食べれない

食べないと殴られる

そんな毎日

『お前は呪われている』

と言われ育った

中学に入る頃には

すっかりグレていた

俺は話半分で聞いていた

苦労話は誇張される

俺は執行猶予がつき釈放

数日後

先輩が働く店を尋ねた

先輩は辞めていた

対応した奴に話を聞くと

以前から体調不良を

訴えていた

さすがに辛いと病院へ

癌が見つかる

すでに全身へ転移

どこから始まったのか

分からない程の状態

治療は無理と判断され

自宅療養

余命三ヶ月の宣告

先輩は結婚をする

生きた証が

欲しかったんだと思う

その四ヶ月後に死亡

ある男の一生

怖い話投稿:ホラーテラー 悪魔とダンスさん  

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