短編2
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ホテルの部屋

幽霊が出るという噂のホテルの噂の部屋に泊まる事になったAさん。

Aさんは怖い話が大の苦手で、そのホテルに泊まるとどういう現象が起きるのか、詳しい話を知る友人からは敢えて聞かずにホテルへ宿泊。

部屋に入ると何となく嫌な感じはする。噂を聞いたせいだと納得し早々に休むことに。

Aさんがベッドで眠りに着くと、ドアを誰かがドン!と叩く。

そのもの凄い音にびくっと目を覚まして怯えるAさん。

フロントに電話を掛けようと思ったが、このホテルでどんな怪現象が起きるかを聞いていなかったAさんは

電話を掛けてフロントではなく別の何者かが電話に出たら・・・と想像して怖くなり断念。

一夜を明かせば・・・と布団を被り必死に眠りにつこうとするが無理な話。

余計目は覚めてくる。

ドン!ドン!ドドドドドドドドン!

とAさんの部屋の扉を物凄い音で誰かが叩いている。

ガチャガチャとドアノブを必死に回し、今にも誰かが中に入って来きそうだ。

やがて、ドアを叩く音もドアノブを回す音も、力尽きる様にトントン・・・カチャカチャと静まり始めた。

勇気を振り絞ってAさんはドアに近づき、ドア穴から廊下を覗いてみた。

廊下には誰もいない。

ドアを叩く音も、ノブを回す音も聞こえなくなり、漸くAさんは眠りに就いた。

翌朝、目が覚めると一目散に部屋を出てホテルを後にしたAさん。

後からそのホテルに詳しい友人に、その話をすると、

「本当にでたんだ・・・あのホテルは昔火事になって、Aの泊まった部屋で人が死んだらしいよ。

その死んだ人、煙と炎で混乱して、鍵の掛かった自分の部屋から出られず、狂ったように自分の部屋の中からドアを叩きまくって死んだんだって」

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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