中編3
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関係性

つい2日前位に起こった事なのですが塾が終わり、親が迎えにきてくれる

と言うことで少し時間があったので近くのコンビニで待ってました。

雑誌なんかを見て時間潰そうと思っているとふとある心霊の本が目につき..

まあこのサイトに投稿している時点でおわかりになると思いますが、

そういう話が好きな私はその本を手に取りました。

ペラペラとじっくりは読まず、親からの連絡を気にしながら

頁をめくっているとどれも怖かったのですがある頁だけ異様に惹きつけられた頁が。

頁と言っても写真だったのですが、その写真は結構昔に撮られたような

感じの白黒写真で、結婚したての男性と女性のものでした。

しかし何か違和感を感じると思ったら

その写真の男性の方の頭が子供の物なのです。

“親子とも思わせるような男の子と女性が結婚している”

そんな風にみせる合成写真なのだったと思います。

その写真の上にはでかでかと、

“結婚出来なかった我が子があの世では結婚できますように”(あまり正確には覚えてないので間違ってるかもしれませんが)と書いてあったのを覚えています。

私はなぜかその写真を見て異様に気分が悪くなり、すぐに本をとじて親の到着を外で待ちました。

多分今考えるとその写真の載ってる本と同じ空間に居たくなかったからかもしれません。

そして帰宅。

ご飯を家族で食べている際にその写真の事を親に話してみると、お父さんが

それは韓国なんかでよくするような事と話してくれました。(※真実かは分かりません)

死んだ我が子のためを思いあの世で幸せになってもらうために親が行う合成写真。

聞こえはいいかもですがどうしても

私には理解できず...

へぇと軽く返事をして自分の部屋へ。

その日の深夜。

私は目に入る髪をうっとおしく思い自分で軽く揃える程度に切ることに。

この時、切らなければよかったと今後悔しています。

前髪を揃え、後ろも若干うざったく思い切ること一時間。

時計をみるととうの昔にその日の終わりを告げていました。

後ろ髪が気になり携帯のカメラでどうにか鏡と照らし合わせて見ることが出来ないかと思い、鏡にカメラを当ててみました。

すると、鏡の表面が真っ暗(鏡は大きな鏡では無く顔が丁度入る位の大きさ)。

電気は爛々とついて部屋の中を照らしているのに鏡にはなにも映っていないんです。

しかし携帯のカメラには薄暗く部屋の中が映し出されていたので“角度がダメなのかも”そう思った私はカメラを少し遠ざけてみました。

すると携帯の画面に映る鏡に私の顔が映りなんと間隣にあの男の子が。男の子といっても体は大人の男性のものだから私より大きいんです。黒い袴のようなものを着て立ってました。しかも口をパクパクあけて鏡じゃなくどこか一点を見てるんです。

私はパニックになり遠ざけていた携帯を何故か鏡に近づけてしまいました。

すると男の子の顔が携帯の画面いっぱいに!私は悲鳴をあげ携帯をバカッとすぐに閉じついでに電池パックも外して布団に一目散に潜り込みました。

親の所へ行きたかったのですが部屋の外は真っ暗な廊下が続くのでもしこれでまた目の前にいたりしたら立ち直れないと思いしょうがなくお布団の中で電気をつけたまま一夜を過ごしました。

時々ずるっずるっと何かを引きずるような音が聞こえたりもしましたが必死に耳を塞ぎました。

今までこんな体験をしたことがなかったので私は夢なのかもしれないと思っていましたが次の日に携帯をつけてみると映していないはずなのに何故だか一枚、表面の真っ暗になった鏡が映ってるのがデータホルダに残っていました。(すぐに消しましたが)証拠に残しておけばよかったのかもしれませんが消すときそんな事を思いつかなかったので。以後その鏡は捨て、携帯のカメラは使わないようにしています。

何かあの写真と私に関係があったのかは

未だに不明です。

長々ありがとうございました

怖い話投稿:ホラーテラー れいらーさん  

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