5年前に体験した話です。
私の家は線路沿いにあり駅から徒歩10ほどのところにあります。
でもこの線路はとても人身事故が多く私がこの体験をした数日前にも人身事故があり体がまっぷたつに切れ男性が亡くなっています。
その日残業があり私は駅に着いたのが11時をすぎていてとても焦っていました。
近道をするか、それとも遠回りでも明るい道を通るか。
私は近道の線路沿いを選びました。
気のせいか白い車がついてくるような気がしましたが私を追い越して行ったので安心しました。もう少しで
家に着くというところで
真後ろに50代位の男が居る事に気づきました。
私が走るとその男は
私の鞄を捕まえ、私をフェンスに押さえつけナイフを出しました。
私はもうすぐ家なのに!誰か助けて!と声にならない叫び声をだしました。
するとライトが右側からみえ1台のタクシーが見えました。
私はおもいっきり大声をあげました。
こちらに向かうタクシーをみて男は走り出しました。
私は震えてまともに歩けない足でふらふらとタクシーに向かいました。
タクシーはとまってくれ、
説明すると男を追ってくれました。
車の中で
タクシーの運転手さんは
「大変だったね。助かってよかったよ。あんた運がいいよ。男2人でつかまれてたのによく助かった!でも一人は逃げたなー。」
私はパニックになりました。2人で?
「え?あんた気づかなかったのかい?フェンスの反対側に背の高い男があんたをおさえ、あんたにナイフを向けてた男で2人だろ?」
私はさらに震え上がりナイフをもってた男を追っている事さえ忘れてしまいました。
震える私の代わりに
白い車に乗り込む犯人の車のナンバーを運転手さんが控え、一緒に警察に行ってくれました。
私は警察に着いても
震え上がっていて話せない状態だったので
まずケガの治療から始まりました。私は押さえられた時足と手にけがを追っていたのです。
運転手さんがナンバーを控えてくれたおかげで
次の日には犯人が捕まり、
私は調書を取られました。
そのときに警察の方が
いった言葉が恐ろしくて
5年経った今も私をふるわせます。
「タクシーの運転手さんがいってたけど、もう一人いたようだね。フェンスの裏からあんたの顔を覗き込むようにして肩をおさえていたそうじゃないか?そっちの犯人について特徴をいえる?背が高かったことは聞いているんだが。フェンスの足跡を調べたけど道側はあんたたち2人のもみ合った足跡はあったけどどうしても裏側はでないんだよ。犯人も一人でやったと言ってるし」
私は押さえつけられ膝を地面に着いていました
それなのに私の肩を押さえるくらいの身長がある男って
どうしても人身事故にあった男性が頭をよぎるのです
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話