短編2
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黒い部屋 続き

ばあちゃんが亡くなって、しばらくして、母さんは黒い部屋のことを教えてくれた。

それは、僕の想像を超えていた…

あの部屋は、ばあちゃんの娘、母さんの姉さんにあたる人のものでその人は、村で評判の美人だったらしい。

だけど、ある日ばあちゃんとじいちゃんが、家を留守にした日、男に襲われ殺されてしまった。

顔をナイフで切り刻まれ、酷い有り様だったらしい。

僕は、

「だけど、その事件と部屋が黒いのは、関係あるの?」

そう聞くと、母さんはまた話出した。

「あなたのじいちゃんはね、私の姉さんを見てしまったの、あの部屋で…

その時に、じいちゃんね…」

母さんは泣いていた。

「じいちゃんね、姉さんの顔を見て、叫んでしまったの、(化け物だぁぁ)て…

そしてね、じいちゃんその日に死んでしまったの…。」

母さんの話では、

その人の姿を見て、怖がると死んでしまうと言うことのようだ。

でも、なぜ部屋を黒くするのか…

母さんの話は続く、

「ばあちゃんもね、姉さんを見たの。

でも、ばあちゃんは、姉さんを見て怖がるどころか、ぐちゃぐちゃの姉さんの顔を抱きしめたの。

泣きながら抱きしめたの…

その時、姉さんが言ったのよ、

(母さん…私を一人にしないで…

私は誰にも見られたくないの…

部屋を黒くして…

私を一人にしないで…)てね…

あの部屋を、真っ黒に塗ったのは、ばあちゃんなの…」

母さんはここまで話すと泣き崩れた。

僕も泣いてた。

山のばあちゃんの家には、今はばあちゃんと姉さんがいるんだろう…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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