短編2
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わからない

夜中に散歩しようと外に出ると、マンションの出入口に人のような何かが背中を向けてうずくまっている。

怖いが、そこを抜けなければ散歩に出れず、仕方なく横を素通りした。

その瞬間、うずくまる何かが

ばっ!!

と、立ち上がりこちらを向く。

出入口前の短い廊下に自分と、何かがもう少しで鼻と鼻が触れそうな距離で向かい合わせになる。

その瞬間、一旦は目を瞑っていたが、怖いもの見たさで再び、瞼を上げた。

そこには、うずくまっていた時には想像が出来ないくらい大きな人型の黒い靄が、何をするでも無く、ただこちらを見ているかのように見下ろす体型で佇んでいる。

何もしてはこないようなので、そのまま出入口に向かい、外へと繰り出した。

あれは、なんだったのだろう?

歩きながら考えるが、答えは無し。しばらく散歩をし、家に戻るがマンションの出入口には既に先程の靄は無く、いつもと変わらぬ様子であった。

階段を上がり、自宅に入ると頭の中で、

また遊んでね

と誰かが、囁いた。

先程の黒い靄かな?と思ったが、遊んだ覚えは無い。

今日は不思議な事が起こる日だ。そう思いベッドに横になった瞬間、天井からお菊人形の頭だけが落ちて床を転がった。

ちなみに寝室の天井には何かを引っ掛けたり、屋根裏の様に開くタイプでは無く、全くの平坦である為、不思議で仕方ない。

人形の首は気持ちが悪いため、反射的にそのまま、空いてた窓から放り投げて、行方はわからず。

あれから五年経っているが、その後特に何も無く、過ごしている。

あの日の事は未だにわからない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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