短編2
  • 表示切替
  • 使い方

悪意の鏡 ②

とにかく広い、一人でやったら丸一日かかりそうだ。

「じゃあ、な、。」

坊主は、パチンコに出掛けてしまった。

俺は、空腹と戦いながらがんばろうと思ったが、やはり逃げ出すことにした。

すると、どこで見張ってたのか、昨日の俺みたいな男二人がきて、二人がかりで俺を押さえ付け、納戸みたいな所に閉じ込められてしまった。

そこに閉じ込められてどれくらいたっただろう、

いきなり扉が開いて、そこにはパチンコに行ってた坊主がいた。

坊主は、

「お前、掃除、してない、メシ、なし、」

俺は、

「いや、閉じ込められたの、アイツらに」

しかし、坊主は何も聞かず、何処かへ行ってしまった。

俺はもう、空腹と疲労でボロボロだった。

自分の部屋に帰ると、部屋が荒らされていた。

お気に入りのTシャツと、PSPがない…

「アイツらぁー」

俺は完全に切れて、部屋を飛び出した。

と、部屋の外には坊主がいて、

「お前、うるさい、早く寝ろ」

と、投げ飛ばされた。

俺は、部屋に帰ると、涙があふれてきた。

後から後から涙がこぼれる…

すると、トントンと誰かがドアをノックした。開けると、そこに住職がいた。

手には、おにぎりの乗った皿を持ってる。

住職は静かに言った。

「昨日の、悪意の鏡を見てごらんなさい、そこに人の悪意がうつってますよ。」

俺は、鏡をみた。

そこには、グシャグシャな顔をして、目は赤く、空腹や疲労に疲れきった俺がいた。

住職は、

「人の悪意を受けた人は、みんなあなたのような顔をしています。今、鏡で見た顔を忘れてはいけません。」

そう言って、俺におにぎりを渡した。

おにぎりは、めちゃめちゃ美味しかった。

俺は、その寺で二か月暮らした。

本当に良い経験をしたと思う。

友達も2人できた。

みんな寺で更生した。

住職さん

ありがとう!

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

Concrete 59189e6fb4d79119a63e92183ffb92aeb8f46031afd97d5db060811ce15c35e6
閲覧数コメント怖い
1310
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ