短編2
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ある晩、なかなか寝付けない私はベッドの中で何度も何度も寝返りをうっていた。

すると玄関のドアが開く音を聞いた。

「??確実に鍵締めたはずだよ?」

そう思っていると

部屋に近づく足音がする。

「ヤバイ。泥棒?チェーンロックもかけたはず」

私は一人暮し。この部屋には私しかいない。私は壁側を向き、寝たふりをする。

すると「何か」が部屋に入ってきた。

人の気配がする。

冷や汗がどっとでる。

ベッドが沈む。

その何かが、横にきた。

硬直状態の私。

フワッと匂いがした。

香水?

嗅いだ事のある匂い。

次の瞬間‥

低い声で

「おい!!もっとそっち行って!」

…!?

妹の声だ。3才下で地声が物凄い低い妹だ。

この匂いも妹がいつもつけている香水の匂い。

妹は私を壁際に追いやり自分の寝床をしっかり確保した。

私は緊張の糸がほどけたのか妹の顔を見ずにそのまますっと眠りに入った。

朝、目が覚めた。

妹はいなかった。

玄関の鍵もチェーンロックもかかったままだった。

夢だったのか…

それにしてもリアルすぎる夢だった。

数年前にも同じような体験をした。

その時はまだ実家暮らしをしていて2階に私の部屋はあった。

夜、トタン屋根を歩くボコッボコッっという音が聞こえ目を覚ます。

いつも一緒に寝ている猫かと思ったけど、猫は横にいる。

怖さで体が動かない。

窓を開けて入ってきたのはグレーのパーカーを着てフードを被り、顔にスクリームの仮面を付けた人。

窓から飛び降り、ベットの横に来てナイフを振り上げる。

私は恐怖で叫ぼうにも声がでない。

振り上げたナイフを私の胸にドスッドスッドスッっと3回突き刺した。

そこで目が覚めた。

さっきのが現実か夢か気が動転して理解できなかった。

今も鮮明に覚えている。

匂いやベットの軋み、今までに味わった事のない恐怖感。

そしてつくづく思う。

夢でよかった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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