短編2
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シミ…?2

シミ…?の続きです。

私は普段からあんまり霊的なものをみたり聞いたりもできないし、体験もこれといって不思議なものはしたことがありません。

でもそんな私もさすがに気味が悪くなって、今度は業者に頼む事にしました。

そしてその日から4日後、頼んでいた業者さんが来て、そのカビを見るなりいいました。

「●●(私の名字)さん、これカビじゃないですよ」

「えっ?じゃあなんなんですか?」

「う~ん、それは私にもわからないんですけど、カビではないと思いますよ」

「…そうなんですか」

プロの目からみてカビではない、というのだから確かだろうし。

じゃあ一体何?

そんな疑問を抱えたまま、その「何か」が出来てから一ヶ月がたちました。

そんなものが気にならなくなったある晩、いつものようにお風呂に入っていたら…、

フフフフ、ハハハ…

と女の人の笑い声が聞こえるのです。

「誰!?」

咄嗟に湯船の中から周りを見回しますが、当然だれもいません。と、いうか状況的に誰かの声が聞こえるのがおかしいのです。(私の部屋は2階)しかも何となく耳元で聞こえた気がしました。

しばらくは心臓が落ち着かず、どきどきしていました。

(深呼吸、深呼吸しよう)

すーはー、と息を吸った瞬間、その天井にある「何か」が目に入りました。

吸った息を吐き出す事をわすれるほどでした。

その「何か」が自分の手のひらほどの大きさになっていたのです。

私は急いでお風呂を切り上げました。

怖くて怖くて部屋中の電気を付け回りました。それくらい、なにか邪悪な「何か」だったんです。

それからしばらくは友達の家や、銭湯に入りにいったりして、あの浴室には近づかないようにしました。

その瞬間もずっとあの黒いものは大きくなっているのか、と思えば怖くてたまらなかったです。

そして、忌まわしい日。

夜中に酔っぱらって帰ってきて、何を考えたか「お風呂にはいろう」とおぼつかない足取りでお風呂場に向かってしまったのです。

扉を開けてパチリと電気をつけました。

「………!!!」

その「何か」が私の頭ほどになっていたのです。

「…っ」

声が出なくて、身体を浴室から引きました。

パサッ

「……!?」

まるで、そこに付けてあったかのように。

何か糸のような真っ黒なものが「何か」の端から真ん中にかけて、パサリと垂れたのです。

すいません、長いですが続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 真優さん  

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