短編1
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ゴメン、ゴメン

僕は、仕事が遅く終わる会社なので、最終電車によく乗ります。

田舎にあるその駅は、最終電車の時間になると、人がほとんどいません。

入社したての頃、最終電車の寂しい駅のホームに立っていると、

いきなり背中を(ドン!)と押されました。危うく線路に落ちてしまう所でした。

びっくりして、後ろを振り返って見ましたが誰もいません。

その時、どこからか声が聞こえました。

「ははは…ゴメン、ゴメン…」

陽気な男の声です。

その時は、なんだか凄く怖くて、(早く電車が来てくれ…)と怯えてました。

ところが、その声は、2・3ヵ月に一回、決まって聞こえてくるのです。

ある時は、階段を降りてる途中、背中を押されたり、

ある時は、電車の扉が閉まる瞬間、手を引っ張られたり、

そのたび決まって、陽気な男の声で、

「ははは…ゴメン、ゴメン…」

そう聞こえてくるのでした。

会社にもだいぶ慣れて、先輩とちょっと飲んだ帰り道、いつもの様に最終電車を待っていると、また後ろから

(ドン!)

押されました。

酔っていた僕は、少し気が大きくなっていたのか、

「いい加減にしろ!」と怒鳴ってしまいました。

すると、あの声が聞こえて来ました。

いつもと同じ、陽気な男の声…

「ははは…ゴメン、ゴメン…

… 次は殺すね…」

次の日から、不便ですが、バスと自転車で通勤しています。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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