中編4
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肝試し3

続きです!

読んで下さって本当にありがとうございます(^^ゞ

これで終わりです!

そこから怖くて2人だけでは戻れないという事になり交番に行きました。

警察官には

「昨日肝試しに行って、なかなか男2人が帰って来ないから、先に降りて来てしまった。今は連絡が取れない」

とかなり自分を擁護して言ってしまいました。

しかしAもおかまも、2人とも20歳の男だし、そこまで深刻に捉えてくれず

「家にはかけてみた?」

と別に心配もしてなさそうな感じで警察官に聞かれました。

(おる訳ないやん)

とムカつきつつAくんの家にかけてみました。

コール音が切れ誰か出ました。

「もしもし○○です〜」

「!! A?!大丈夫なん?!」

Aの声でした。すごく嬉しくて、笑いながらBちゃんを見ると、Bちゃんもすごく笑っていて、警察の人も呆れ顔で笑っていました。

でもすぐにプツっと切られました。

???「切られた!!」

もう一回かけましたが今度は誰も出ません。

私「誰もでえへん」

警「放って帰ったから怒ってんのちゃう〜笑」

B「おかまにもかけてみたら?」

そう言われおかまの自宅にもかけてみました。

プルルル〜

「はい」

「あっもしもしおかま?!大丈夫なん?!」

プツッ‥プープー

私「また切られた!!」

警「やっぱ怒っとるんやて笑」

私はなんだか変な感じがしました。

私「でもあんなとこに置いてきたのに、どうやって帰るん?!」

警「別に歩きでも2、3時間くらいで降りれるし、そっからタクシーとか電車で帰れるやない」

そう言われてなんだか納得するしかなく、2人だけでまた地蔵の所へ行くのは絶対に嫌だったので、とりあえず車を返す為にAくんの家に向かう事にしました。

(4人とも地元の友達なので家は近いです。)

30分くらいかけてAくんの自宅に着き、家の前に車を置いてピンポンを押しました。

するとおばさんが出てき来ました。

私はおばさんと何度か会った事があるので、挨拶をしようと思った途端、

ペチーンと左頬を思いっきりビンタされました。

そしてBちゃんもペチーンとビンタされ

「帰れ!!!」

と怒鳴られ車のキーを私からひったくってまた家の中に戻って行きました。

私は(??)でBちゃんを見ると、Bちゃんはかなり暗い顔で

「おかまん家行こう」

と言いてくてく先に歩きだしたので、慌てて後を追いかけました。

歩いている最中、口の中は切れてるしほっぺたは痛いし、放って帰った自分の事は棚にあげて、Aくん達に腹がたってきてしまいました。

(絶対A、親にゆったんや!大学生にもなって、いちいち親にちくんなよ!)

などと本当に今考えれば自己中心の塊でした。

おかまの家に着いてピンポンを押すとしばらくしておじさんが出て来ました。

おかまのお父さんは、普段温厚で、どちらかと言うと存在感ない感じの人です。

そのおじさんが玄関から出て来ていきなり

「和孝(おかまの本名)に何してんや?!ぁあ?!」

とヤクザみたいなキレ方をして、Bちゃんの胸ぐらを掴み、顔をめちゃめちゃ近づけています。

私はびっくりして止めようと、間に割って入りましたが、大人の男性の力に叶う訳がなく、吹っ飛ばされて尻餅をつきました。

玄関先で騒いでいたので、近所の人が何人か出て来て、おじさんを引き離してくれました。

おじさんは、私達を殴りたくてたまらないようで、押さえつける近所の人達の手の中で、もがいていました。Bちゃんは泣いていて、私もお尻とほっぺが痛くて泣きそうでした。その時

「あー あー あー あー」

と聞こえました。

おじさんです。

私はかなりドキッとしました。

Aくんやおかまが、ドアを開けようとしていた時に、発した奇声と全く同じだったからです。

「なみちゃん何したんや?!」

と近所の人達に、一斉に聞かれても答えられず、ただただ呆然と、おじさんを見ていました。

おじさんはずっともがきながら

「あー あー あー あー」

と叫んでいました。

おかまの家の中からも聞こえてきたような気がしました。

Bちゃんを見ると下を向いています。

もう本当に怖くなった私はBちゃんの手を掴んで

「何かおじさんがいきなり怒りました!何もしてないんです!」

とだけ言って、Bちゃんを引っ張りつつ、走って家に帰りました。

ここからは大体の会話です。

部屋に着いてBちゃんに

「何かほんまにやばない?!おっちゃん大丈夫なん?!」

と聞くと

「むりやと思うわ」

と暗い声でBちゃんは答えました。

「おかまとAは?!」

と聞くと

「確実にむりやわ」

と‥

私はまた涙が出始め

「うちらは?!」

と聞くと

B「うちらは大丈夫やと思う。分からんけど‥」

私「何でうちらが大丈夫でおっちゃんとかわあかんの?!」

B「分からんけど家族だけなんかなと思う」

実はこの話はここで終わりです。私たちは母の指示で、その日のうちに京都のホテルへ行き、そのまま京都で2人でルームシェアをして、暮らしています。

2人とも京都の大学なので不便はありません。

Bちゃんは、もともと高校生の時に両親が北海道に転勤になり、中途半端な時期だったので、地元で一人暮らしをしていたため、不都合はありませんでした。

荷物は後日、母がまとめて送ってくれました。

中途半端な終わり方ですみません。すっきりしないでしょうが…

長々と読んで頂き本当にありがとうございました!!!!

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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