短編2
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一人取り残されて

今年の夏職場の仲間と

バーベキューをした。

湖のそばだったが、近くには有名心霊スポット

〇〇の森がある。

私自身まったく霊感はなく幽霊なんぞ見たこともないので、まったく嫌な気もしなかった。

それに他に何組かバーベキューしてた人がいたので恐くなかった。

だいぶ盛り上がった。

酒に弱い私はあまり飲めず、もう酔いはさめていた。迎えの車を呼んだ時はもう1時半だった。

一緒に車を待っていた

私とY(2コ下の男の子)

待ってる最中Yは

「俺霊感がある」と言ってきたヤメテクレ

最初は酔ってるから怖がらせようと思って言ってるのかと思っていた。

だけど明らかに様子がおかしかった。

一点をみつめたまま固まってたし、顔色だいぶ悪かった。

しばらくの沈黙の後

あそこにいますよ・・

さらりと言ってのけた。

指をさす方向。

私には霧しか見えない。

「チョットやめ・・・・」

「ヤバイこっちに向かってくる」

彼は私を置き去りにして

猛ダッシュ。



一人取り残されてさすがに恐くなって、すがる思いで

近くにいたはずのパートの

おばさんを呼んでみる。

「Nさーん」

幸いにもNさんが来てくれた。

幽霊がいると指さされた

方向から

その日一番の心臓の高鳴り

一番ビビった

でもNさんのおかげで

私は落ち着きを取り戻した。Yは大丈夫だろうか・・

Yは顔色こそ悪かったが、なんとか大丈夫そうだった。良かった

後日その日撮った写真を見ると、良からぬものが写っていた。

オーブ?みたいなのがね。お払いに持って行ったら

場所が場所だからねと言われたのと、オーブだけじゃなく、ここに写りこんでると言われた。

確かに写っていた。

そしてあの日、私には霧が見えたが、他の誰も霧なんてかかってなかったと言っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー るいさん  

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