短編2
  • 表示切替
  • 使い方

南の島

友達から聞いた話ですがあるカップルが旅行に行ったときの話です。

沖縄のある離島に旅行に行ったそうです。

天気も快晴で夏を満喫していたそうです。

色々観光地も巡り一通り見終わったのでレンタカーを借りてドライブをすることにしました。

昼は嫌になるぐらい暑い沖縄ですが日が暮れるとびっくりするぐらい涼しくなります。

その日も寒いぐらい涼しい夜だったらしいです。

明日には帰りの便があるのでせっかくだからということで夜のドライブに出かけたそうです。

ドライブをしている最中運転していた彼氏がカーナビに表示されない道を発見したそうです。

とても好奇心旺盛な彼氏はこの表示されない道を通ってみたいと思い、彼女が嫌がるのを説得し、車を走らせていたそうです。

表示されない道を進んでいくと行き止まりに突き当たりました。

ここで終わりか、と思ってバックしようとすると道の横に二階建ての古い家が建っていたそうです。

いかにも誰も住んでいなさそうな古い家。

彼氏は心霊スポットや恐怖体験等が好きな方だったらしく当然その家に入ってみたくなったそうです。

何度か彼女も付き合ってそういうスポットにいっていますが彼女は嫌がり「帰ろう。帰ろう。」と何度も言ったそうですがなぜか彼氏は言うことを聞きません。

嫌がる彼女を尻目に彼氏は彼女を車においてその古い家に入ったそうです。(玄関はなぜか開いていたそうです)

彼氏が家に入って10分経ち20分経ち、それでも彼氏は帰ってくる様子がありません。

怖くなった彼女は彼氏を探しに家の中に入ったそうです。

当然、中は暗くほとんど何も見えない状態です。

携帯の明かりでなかを照らすと壁、天井、窓にお札らしきものがびっしり隙間なく張り巡らせていたそうです。

それに驚き怖くなりましたが一刻も早く彼氏を見つけて帰りたいので怖がりつつも彼氏を探したそうです。

玄関から何度も彼氏の名前を大声で呼んだそうですが何の反応もありません。

怖がりながらも彼氏を探すために奥に進みました。

携帯のカメラ用の明かりで照らしているので薄ぼんやりしか中が見えません。

ゆっくり進みながら彼氏を探していると家の中の様子が段々見えてきました。

人は住んでいないのですがテレビや冷蔵庫、食器棚などそのまま残っていました。

その全てにお札がびっしりと貼られています。

泣きそうな位怖いですが彼氏を探さないといけないと思いゆっくり、ゆっくり、中に進んでいきました。

部屋は何室かあり、探してみましたがいません。

どの部屋にも上から下までお札が貼ってあります。

何度も呼んでみましたが反応がありません。

探していない場所は二階だけなので二階の階段で上に上がろうとした瞬間、前を照らしていた携帯の画面に影の様なものが映ったそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー タツさん  

Concrete
コメント怖い
0
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ